市民の犠牲1万人超 戦況の膠着に兵役逃れも…ウクライナ侵攻あすで2年 神戸では復興支援検討会
「そこに唯一の通路がある!右へ!」
ウクライナ国内で今も続く激しい戦闘。ロシアによるウクライナ侵攻から24日で2年です。
戦況がこう着する中、ロシア軍はウクライナ南部で兵士を増員し攻勢を強めているとされています。
ウクライナ軍兵士
「ここで激しい戦闘が行われ、兵器などが破壊された」
「ここの戦線は鎮まることはない。ロシアの攻撃が日に日に増して いる」
今月7日には首都キーウにも攻撃があり、4人が死亡したということです。
国連によると、ウクライナではこれまでに1万人を超える市民が犠牲になっていて、その数は今も増え続けています。いまだ出口の見えない状況に、ウクライナ国内では”きしみ”も見え始めています。
「軍人は奴隷ではない!」
キーウの独立広場で声をあげているのは、兵士の妻や母親たちです。
デモに参加していたオレナさん(32)。東部で戦う夫セルギーさんの帰りを待ち続けています。
オレナさんがセルギーさんからのプロポーズを受けたのは、侵攻開始したその日でした。
セルギーさん
「ハニー愛しています。結婚してください」
セルギーさんは侵攻を受け、軍への入隊とプロポーズを決意。
当時国外にいたオレナさんに、この動画を送ったということです。
夫が東部で戦うオレナさん(32)
「もしも必ず生きて帰ってくるのなら、戦争が終わるまで会えなくても耐えられます。最も辛いのは『これが最後に会う機会かもしれない』と気づく時です」
そしてウクライナ国内で今、問題となっているのが“兵役逃れ”です。
これはウクライナ当局が公開した映像。車から降ろされ拘束されていたのは、国外脱出しようとしたウクライナ人男性です。
別の映像では、車の後部座席の下に隠れ、脱出しようとしていた人も。
BBCによると、侵攻開始後、2万人近くのウクライナ人が国外に脱出したといいます。
23日、兵庫県で開かれたウクライナ支援検討会で、座長を務める神戸学院大学の岡部芳彦教授は…。
ウクライナ支援検討会・座長の神戸学院大 岡部芳彦教授
「ウクライナはよみがえります。その復活の道筋に兵庫県民である皆さんをはじめ、日本国民が持つ私見や経験、そしてそれぞれの力を必ず役立てることが出来ると信じています」
こうしている間にも犠牲者が増え続けていく中、1日も早い和平の実現が望まれています。
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