「経済的、精神的に…理不尽に苦しめられる」北新地放火殺人事件の遺族ら 国会で支援の充実を訴える
犯罪被害者への補償をめぐり、北新地のクリニックで起きた放火殺人事件の遺族らが国会を訪れ、経済的な支援の充実を訴えました。 (取材・報告=丸井雄生 記者)
丸井記者
「ある日突然、犯罪で大切な人を失った人たちが何を本当に求めているのか。議員や官僚や議員らに直接声を届けます」
21日、国会を訪れたのは、関西などで起きた事件の遺族や被害者らで作る「犯罪被害補償を求める会」です。
北新地放火殺人事件で夫を亡くした清水恵さん(仮名)
「経済的にも精神的にも、遺族とか被害者は理不尽に苦しめられ続ける。もっと声を聴いていただきたいし、法制度自体、運用自体をより良いものにして頂けたらと思います」
清水恵さん(仮名)は2021年、大阪・北新地のクリニックで起きた放火殺人事件で夫を亡くしました。夫は、精神的な不調のため仕事を辞め、再び職に就くことを目指して通院する中で、事件に巻き込まれました。
国が遺族に支給する「犯罪被害者等給付金」は、被害者の収入に応じて計算されます。当時、無職だった清水さんのケースでは大きく減額されるため、「夫の命は軽いと言われたように感じた」と改善を訴えてきました。
苦しむ遺族はほかにもいます。
2015年、和歌山県紀の川市で小学5年生だった二男を殺害された森田悦雄さんです。
民事裁判で加害者に約4400万円の賠償を命じる判決が出ていますが、6年がたった今も支払われず、国が賠償金を立て替えるなど賠償命令の実行性が必要だと訴えました。
二男(当時11)を殺害された森田悦雄さん
「この無念さを一つも分かってもらっていない。私たちの気持ちをないがしろにした」
国の給付金をめぐっては、2月、警察庁が支給金額を引き上げる方針を固め、中身の議論が行われています。
北新地放火殺人事件で夫を亡くした清水恵さん(仮名)
「最低額の引き上げは一つの成果だと思いますが、その次はその次はと、理不尽な立場の人が置いていかれないように、そういう政策を期待したいです」
丸井記者
「被害者や遺族が悲しみの中でも、せめて生活を続けられるよう、国は救済の道を模索しつづけることが望まれています」
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