【京都市長選】与野党“相乗り候補”松井孝治さん初当選 選挙戦で国政の「政治とカネの問題」影落とす
４日の京都市長選挙では与野党相乗りの候補が勝利した一方、選挙戦では国政の「政治とカネの問題」が影を落としていました。
立憲民主党・岡田克也 幹事長
「裏金で自民党がまわってきた。非常に深刻な事態だと思う。法治国家として現状についてどう考えているのか」
岸田首相
「政治とカネの問題をめぐって自民党に対して国民の厳しい目が注がれていると…」
5日から始まった新年度予算案の審議。しかし、多くの審議時間が「政治とカネ」をめぐる問題に割かれました。
止まらない自民党への逆風のなかでも、自民党をはじめとする与野党各党が推薦した松井孝治さん（63）が勝利。共産党が支援する福山和人さん（62）に競り勝ちました。
当選した松井孝治さん（自民・立憲などが推薦）
「本当に厳しい選挙戦でした。とてもありがたいけど重く受け止めないといけない勝利だと思います」
半世紀ぶりの革新市政へ、あと一歩の結果となった福山さんは…。
福山和人さん（共産が支援）
「ゾウに向かってアリがとびかかるような戦いだったと思います」
「政治とカネ」の問題をあおりを受けて薄氷を踏むような勝利となった松井さん。しかし、選挙戦ではこれとは別の「政治とカネ」の問題によって、構図さえも大きく変わっていました。
村山祥栄さん（無所属）
「本当に申し訳ございませんでした」
維新などが推薦した村山祥栄さん（45）に、告示の直前に架空の政治資金パーティーの開催疑惑が浮上。推薦取り消しとなったのです。この結果、選挙戦はこれまで長年続いてきた「共産」対「非共産」の構図に逆戻りすることになったのです。
共産党・田村智子 委員長
「お金で動く政治から、市民の要求にこたえる政治へと変える」
松井さんの陣営は与野党の国会議員が連携して、組織戦を展開。4日も幹部が勢揃いしました。そして…。
自民党 京都府連会長 西田 昌司 参院議員
「我々自民党はしっかりうみを出し切って、国民の政治不信を払拭していく」
立憲民主党 京都府連会長 福山 哲郎 参院議員
「京都市民のためには国政のことだけではなくて、京都市政のためには与野党垣根を超えて松井さんを応援するんだと」
「政治とカネ」の問題が地方にも波及した形となった今回の京都市長選挙。松井さんには山積する課題に取り組むと同時に、納税者が納得できるクリーンな政治姿勢が求められています。
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