「感謝しかない」断水続く被災地で“移動式ランドリー”稼働 畑違いの兵庫の運送会社が開発したワケ

「感謝しかない」断水続く被災地で“移動式ランドリー”稼働 畑違いの兵庫の運送会社が開発したワケ

「感謝しかない」断水続く被災地で“移動式ランドリー”稼働 畑違いの兵庫の運送会社が開発したワケ

 能登半島地震の被災者の力になりたいと、兵庫県の運送会社が、ある支援に乗り出しました。日常生活に欠かせないものの、後回しになりがちな部分をカバーする、その取り組みとは。

 1月1日の発災からまもなく1か月。被災地の生活基盤は破壊されたままで、ほぼ全域で未だ断水が続き、仮復旧は早い地域でも2月末です。

 トイレを流せず、風呂に入れない、服を洗濯できないという、つらい日常が続きます。そんな中、被災地に届いたある支援が住民の生活を手助けしています。

 木村智子記者
「珠洲市の避難所では移動式のランドリーの運用が始まり、多くの人が利用しています」

 小学校の敷地内に設置された移動式のランドリー。コンテナの中に洗濯乾燥機9台が稼働し、住民たちが衣類の入った袋やかごを持って訪れています。

 利用者「洗濯だけです」

 この移動式ランドリー、関西から支援の一環として運び入れられました。

 山本運輸 山本 洋介社長(22日)
「ようやく移動式ランドリー出発の日を、きょう迎えることができました。使命を全うしてこようと思います」

 兵庫県養父市の運送業者。移動式ランドリーは、この業者が災害支援のために特別に開発したものなのです。
 今週月曜日(22日)、石川県に向け出発。畑の違う運送会社がコストをかけて造ったのには、ある理由がありました。

 山本運輸 山本 洋介社長
「東日本大震災とか、熊本地震のときに支援物資を持ってトラックで現地に入ったことがあって、(被災地で荷物を)降ろしてから何をするわけでもなく帰路についた。被災者は頑張って生活されていて、なんか手助けがほしいような顔をされていた」

 過去の震災で、支援物資を運ぶだけだったことに“歯がゆさ”を感じ、自分にできることを模索した結果、この支援にたどり着きました。

 そして24日。雪が降る中、移動式ランドリーが稼働しました。
水は自衛隊が川からくみ上げたものを使うため、断水した地域でも洗濯ができます。もちろん利用は無料。予約制で午前7時から夜7時まで利用が可能です。

 ランドリーの利用者
「(洗濯は)2週間ぶりです。うれしいです。大人は着替えなくても大丈夫だが、子どもはアトピーが悪化したり、学校は始まれば靴下も洗ってあげたいですし、この支援は素晴らしいと思います」
「車で4時間をかけて金沢のコインランドリーまで洗濯だけするために行っていた。洗濯の問題だけが日常生活の中で解決できなかったので、感謝しかない」

 山本運輸 山本 洋介社長
「避難されている方のことを考えると、日常生活を取り戻すっていうことが目標の一つだと思うので、1人でも多く使っていただいて笑顔で帰っていただけたらと思います」
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