震災3週間 能登の小中学校再開「安心した」 被災酒蔵を宮城から支援【スーパーJチャンネル】(2024年1月22日)

震災3週間 能登の小中学校再開「安心した」 被災酒蔵を宮城から支援【スーパーJチャンネル】(2024年1月22日)

震災3週間 能登の小中学校再開「安心した」 被災酒蔵を宮城から支援【スーパーJチャンネル】(2024年1月22日)

 能登半島地震から3週間。被災地では小学校や中学校が再開するなど、復興に向けた動きが加速しています。

■小中学校が再開「安心した」

 震度6弱を観測した能登町の学校にも少しずつ日常が戻りつつあります。能登町では、22日から9つの小中学校が再開されました。

 能登町では、一部の中学生は21日、金沢市へ集団避難しましたが、松波中学校の全校生徒41人のうち25人が元気に登校しました。

松波中学校1年 脇田健生さん
「知ってる友だちも(金沢市へ)行くって言ってて、行きたいって思いはあったけどいっぱい悩みました。(学校に来て)良かったです、安心した。たくさんしゃべれるからうれしい」

松波中学校 中社進校長
「友だちと会えることで笑顔をたくさん見られたので、学校の存在意義を改めて認識し直しました」

■酒蔵“もろみ”宮城の醸造店が救出

 同じ能登町の酒蔵も県内外からの支援もあり、少しずつ復興が進んでいます。

 世界規模のコンクールで受賞経験もある「数馬酒造」。床はひび割れ、瓶が割れてしまっています。本当ならこの時期は新酒を出荷する時期ですが…。

数馬酒造 管理課責任者 数馬しほりさん
「こちらが本来であれば出荷する場所だったが、こういった所から汚泥が入り込んでしまっていて」

 酒米を発酵させて作る日本酒のもとである“もろみ”は難を逃れましたが、その“もろみ”も地震の影響で2週間、手付かず…。

数馬酒造 管理課責任者 数馬しほりさん
「(もろみの)発酵が進みすぎると、お酒として良い品質が保てなくなってしまう」

 そこで“もろみ”の救出を申し出たのが海外の品評会の表彰式で出会った宮城県の「新澤醸造店」です。2階の“もろみ”のある部屋の小さな窓からホースを外に伸ばし、トラックのタンクに移し救出していきます。

数馬酒造 管理課責任者 数馬しほりさん
「東日本大震災の経験があるので、すごく的確なアドバイスをもらって、一つは酒造りをとにかくしていくということを目指しましょうと。やっぱり、酒造りだと。私たちは酒造りをしないといけないんだということで、そこで目が覚めるような思いをした」

 新澤醸造店は2011年の東日本大震災で全壊し、そこから復旧した経験があります。

新澤醸造店 専務取締役 杉原健太郎さん
「僕らは東日本大震災の時にすごく手間暇かけてお酒1本できるまではものすごく時間かけて、手塩にかけてたものが何もできないというつらさをものすごく身に染みて感じていたので、一刻も早くもろみを搾ってあげたいという思いは分かる。そういったところで少しだけお手伝いしたという形です」

 回収したもろみは新澤醸造店が清酒に搾り、瓶詰めまでするといいます。

数馬酒造 管理課責任者 数馬しほりさん
「本当にありがたいですね。数馬酒造は全量能登産のお米を使っていまして、同じく農家さんも皆さん被災された方々で、そんななか来年も同じように米作るから『酒造りやめるなよ』と言ってくれたりするので、酒造りしていかないといけないなと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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