大雪の新千歳空港 大韓航空機とキャセイ機が接触 専門家は視界悪化を指摘【スーパーJチャンネル】(2024年1月17日)

大雪の新千歳空港 大韓航空機とキャセイ機が接触 専門家は視界悪化を指摘【スーパーJチャンネル】(2024年1月17日)

大雪の新千歳空港 大韓航空機とキャセイ機が接触 専門家は視界悪化を指摘【スーパーJチャンネル】(2024年1月17日)

 航空機の事故が相次ぐなか、16日に北海道の新千歳空港で大韓航空とキャセイパシフィック航空の旅客機が接触する事故が起きました。大雪が影響した可能性が出ています。

■今シーズン一番の大雪が影響?

 17日午前7時すぎ、500人以上の人たちが目覚めたのは北海道の新千歳空港です。

空港に泊まった乗客
「きのう本当は7時くらいに飛ぶ予定だったんですけど、全部キャンセルされて泊まりました」
「(Q.何の影響?)雪です」

 16日に北海道は今シーズン一番の雪に見舞われ、空港では欠航が相次ぐなか、旅客機2機が接触する事故が起こりました。

 接触した2機の機体です。大韓航空の機体は主翼の先端部分が90度に折れ曲がり、もう一方のキャセイパシフィック航空の機体は垂直尾翼の一部に損傷が見られます。

 接触事故が起こったのは新千歳空港の国際線ターミナルでした。

 消防などによりますと、16日午後5時半ごろ、ソウルに向かう予定の大韓航空機がバックで移動中に、駐機場に止まっていたキャセイパシフィック機の後部にぶつかったとみられています。

 大韓航空機には乗客乗員280人余りが乗っていましたが、けが人はいませんでした。ただ、16日の便がキャンセルとなり、日をまたいで待たされた乗客は怒り心頭です。

きのう乗れなかった人
「かなり長い時間待ったうえ、指示も明確ではありませんでした」
「(Q.どのような気持ち?)かなり怒っています」

 大韓航空側は事故の原因を機体を牽引(けんいん)するトーイングカーが「雪道で滑った」ことだとしています。トーイングカーを運用していたのは日本航空のグループ会社で、事故に関して日本航空は、原因は調査中としています。

 自力でバックできない飛行機を押したり、引いたりして移動させるのがトーイングカーです。小さな車体で、乗客など含め300トンを超える飛行機を動かすトーイングカーがスリップすれば大きな事故にもつながりかねません。

 しかし、元日本航空機長・小林宏之さんは…。

元日本航空機長 小林宏之氏
「スリップの可能性は非常に少ない」

 原因は別にあったのではと指摘します。

■大雪で視界悪化?専門家が指摘
 
 大韓航空の発表で、接触事故の原因は「機体を牽引するトーイングカーが滑った」としていますが、専門家は別に原因があったのではと指摘します。

元日本航空機長 小林宏之氏
「スリップの可能性は非常に少ない。トーイングカーはパワーがあるし、タイヤも特別で幅が広い。ちょっとやそっとじゃスリップできない構造」

 むしろ原因は「足元」ではなく、「視界」にあったのではと話します。

元日本航空機長 小林宏之氏
「当時の視界が非常に悪く、50メートル、せいぜい100メートルくらい。かなり確認が難しかったのでは。確認が不足していた可能性が現時点では強いのでは」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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