能登地震 家電ズラリ…大量の災害ゴミ 中学生250人あすから集団避難 母の“複雑心境”【スーパーJチャンネル】(2024年1月16日)
■家電ズラリ…大量の「災害ごみ」
被災した人たちは寒さに負けず、復興に向けた第一歩を踏み出しています。
七尾市が開設した「災害ごみ」の集積場です。壊れた家財道具や家電が軽トラックに積まれて次々と持ち込まれています。可燃粗大ごみやリサイクル家電など、10種類が対象です。
ビデオ内蔵型テレビです。長年自宅で使い、数々の思い出がつまっているであろう品々が、うず高く積まれていきます。
最低気温マイナス1.5℃と真冬の寒さのなか、87歳の男性が妻と2人でやってきました。
市内から来た人
「家の中が、ガチャガチャ」
「(Q.何を持ってきた?)家具。傷んだベッド」
「(Q.夫婦2人で?)若い人は消防に務めていて忙しい」
復興への長い道のりは始まったばかりです。
七尾市 市民生活部環境課 和泉智之主幹
「何とか県内で一番早く設置した。全壊、半壊した人はまず家に入れないと思うので、生活再建のための片付けの人が今は来ていると思う」
■老舗旅館「地震が全部奪っていく」
大きな看板を捨てにきた男性には複雑な思いが…。
さわだ旅館 澤田広一さん
「100年続いた商売も、もしかしたら終わるかなと寂しい気持ち。地震は急に全部奪っていくから」
七尾市の能登島で、創業から134年の老舗旅館を営んでいました。ところが、館内の壁が至る所で崩落しています。海の幸が自慢だった宿。100年以上続いた歴史に幕を引くことも考えざるを得ないといいます。
さわだ旅館 澤田広一さん
「廃業する確率はほぼ高いが、それでも片付けないと。当時のまま、そのまま置いておくと、1月1日のまま時間が止まってしまっている。僕自身も片付けることで気持ちが前向きになる」
■中学生250人 あすから集団避難
生活の再建に向け、別々の道を歩むことを決断する家族もいます。輪島市では、市内の中学生401人のうち、およそ250人を対象とした集団避難が17日から始まります。
避難を決めた中学1年 穂華さん
「寂しくなりそう。2カ月って長いから。そんなに離れたことなかったから」
■「心配しかない」母の“複雑心境”
母親
「何も分からなすぎて心配。心配しかない。だから反対ですけど、娘の意思だけで送り出す感じ」
輪島市からおよそ100キロ離れた白山市の宿泊施設に17日に移動し、初めて親と離れ離れの生活をします。
避難を決めた中学1年 穂華さん
「(Q.服は何日分持っていく?)え?これで何日分?3日分です。あっ、3週間分です」
16日は出発前、最後の日。親子水入らずのひと時をかみ締めます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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