能登半島地震で甚大な液状化被害「想定マップ」関西の取り組みは?南海トラフ地震では内陸部も被害想定
能登半島地震から9日で9日目。今回の地震では液状化の被害がいたるところで確認されています。同様の被害が想定されている関西の現状を取材しました。
大きく隆起している敷地。亀裂が入る土台の上にかろうじて住宅は建っていました。道路の下からは土砂が湧き出ています。石川県かほく市では、液状化による被害が確認されています。
関西大学の小山倫史教授
「ゆるく堆積した砂の地盤がキーワード。昔、川が通っていたところとか、ため池だとかを埋めた砂の地盤が液状化する」
ここは「河北潟」と呼ばれ、昔は海や砂浜だった海岸沿いのエリアで、現在は埋め立てられ、住宅地などが建設されたのです。
1995年、震度7を記録した阪神・淡路大震災でも、神戸港の海沿いのエリアなどでは、道路一面が泥で覆われる液状化現象が見られました。
南海トラフ巨大地震が発生した際、大阪ではどこで液状化が発生するのでしょうか。
楠下一輝記者
「こちら、人通りの多い大阪の中心街でも、南海トラフ地震の際には液状化のリスクが高い場所と想定されています」
大阪府の予想では、液状化が発生する危険性が高い「赤色」となっているエリアが、海沿いだけでなく内陸の中心部にも広がっています。
吉村洋文知事
「(能登半島地震は)道路の寸断が非常に激しくなっている。こうなってくると、支援物資も十分に運びにくいし、高いビルとかについては耐震性であったりとか、そういった取り組みは今後さらに重要になってくる」
和歌山市の尾花正啓市長
「我々も、いつ起こってもおかしくない南海トラフ地震に対して、あるいは断層型の地震に対して積極的に備えていきたい」
石川県でも元々、液状化マップなどで危険性は認識されていました。
こうした事前の予想を、被害を減らすためにどう生かしていくのか、関西の取り組みにも課題が突きつけられています。
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