落雪被害多く・・・高齢化で進まぬ除雪 家「真っ暗」(2022年3月6日)

落雪被害多く・・・高齢化で進まぬ除雪 家「真っ暗」(2022年3月6日)

落雪被害多く・・・高齢化で進まぬ除雪 家「真っ暗」(2022年3月6日)

横なぐりの吹雪に見舞われた北海道。
6日からはオホーツク海側や北陸・東北の日本海側などで猛吹雪となる恐れがあります。

心配なのは、2月下旬から降り積もった屋根の雪。「雪下ろし」をしなければ落雪事故などの危険がありますが、今、その人材不足が深刻化しています。

先月、3メートル近くの積雪を観測した新潟県十日町市に向かいました。

築150年を超えるこちらのお宅。

住民 山家ミヨさん(90)
「明治2年の家なんだこれが」

90代の夫婦が二人で暮らしています。

住民 山家ミヨさん(90)
「真っ暗。みんな埋まって。買い出しも行かれないし。歩けない。
地獄だぜ、生きているのも。」

住民 山家和平さん(90)
「このまま放っておけば屋根に(雪が)グーっと積もって家が潰れてしまう」

本来、庭には池があるのですが、その上には雪の壁ができていました。
二階に上がらせてもらうと・・・

住民 山家和平さん(90)
「ほら、見てくださいよ。ほれほれ。」

ディレクター
「え・・・2階なのに。」

住民 山家和平さん(90)
「屋根の高さになってるの。大変ですよ。もうこれ以上降るとどうにもならなくなっちゃう」

天気がいいにも関わらず1階の台所はこの通りです。

住民 山家ミヨさん(90)
「みんな真っ暗だ」

これまで、山家 (やまが) さんが雪下ろしをしていましたが、膝を悪くしできなくなりました。

そこで、業者に頼むことに。

除雪作業に来た川崎誠さん(77)
「おはようございます。」

住民 山家和平さん(90)
「ご苦労さん。お願いします」

朝8時。やってきたのは77歳の川崎さんと68歳の増田さんです。

実は、雪下ろし人材の高齢化が進んでいると言います。屋根の雪を滑り落とすための器具を設置。積雪から時間が経つほど増す雪の重み。力作業が続きます。

屋根の雪下ろしだけで終わりません。今度は、下に落とした雪をよけていきます。
この日は4時間かけ終了しました。

住民 山家ミヨさん(90)
「終わった?ありがとうございました」

除雪作業に来た川崎誠さん(77)
「雪掘りは一番大変だね。力がいるから。今までは東京(に住む人)から依頼が来る、こっちは空き家になっているから。そういうのを今年からやめた」

さらに人材不足に追い打ちをかけているのが新型コロナ。
新潟県では、地域外から除雪ボランティアを募っていましたが、去年から中止に。

受付窓口を担当していた団体は?

NPO法人風小僧 梅井美子さん
「雪が降っても滑り落ちる自動的に落下する屋根が多いのでそういったお宅は屋根の心配は特にないんですけれども、大雪が降ってしまうと一度に水分を含んだ重たい雪が積もりますのでそれはもう大人数でないと片付けられないっていうところ」

除雪ボランティアの役割は雪を片付けるだけではありません。

NPO法人風小僧 梅井美子さん
「毎回除雪ボランティアに来てもらっているお宅は皆さんと交流することも楽しみにされているので、そういう人との交流が心の支えになったりということもあると思います。(コロナが)早く収束してほしい。」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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