【ウクライナ侵攻】ロシア軍がザポリージャ原発“砲撃” 住民「助けてください」

【ウクライナ侵攻】ロシア軍がザポリージャ原発“砲撃” 住民「助けてください」

【ウクライナ侵攻】ロシア軍がザポリージャ原発“砲撃” 住民「助けてください」

ロシア軍は4日未明、ウクライナのザポリージャ原子力発電所を襲撃しました。世界中を不安に陥れた原発への攻撃、ロシアはその引き金を引きました。こうした中、原発のあるザポリージャ州に住む女性は「助けてください」などと話しました。

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ロシア軍は4日未明、ウクライナにあるヨーロッパ最大規模のザポリージャ原子力発電所を襲撃しました。突然の爆発とともに煙が上がり、銃撃とみられる光が絶え間なく浴びせられ、炎が上がっていました。

所有する会社が公開した写真では、5階建ての建物が黒く焼け焦げ、砲撃の痕とみられます。

ウクライナ ゼレンスキー大統領(フェイスブックより)
「この夜、ウクライナとヨーロッパの歴史を終わらせてしまう夜になりそうでした。ロシア軍はチェルノブイリ原発の世界規模の悲劇について、すっかり忘れているようです」

ゼレンスキー大統領は、ロシアが“原子力テロ国家”であると糾弾しました。その一方で、ロシア国民に対しては――

ウクライナ ゼレンスキー大統領(フェイスブックより)
「抗議デモに出て、ロシア政府に訴えるべきです。放射線には国境が存在しないからです」

ゼレンスキー大統領は、軍を止めるため、ロシア国内から非難の声をあげるよう訴えました。

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世界中を不安に陥れた原発への攻撃、ロシアはその引き金を引きました。

ウクライナでは現在、15基の原発があります。4日に占拠されたザポリージャ原発にはそのうち6基があり、国内の発電供給量の4分の1を占めていました。

ウクライナ・ザポリージャでは2日、原発へと続く高速道路には道を埋め尽くすほどの人がいました。

「発電所のような大事な施設は敵に渡さない」

「敵を市内に一歩も進ませない」

市民が「人間の鎖」となり、ロシア軍の“侵入”を防ごうとしていましたが――

「これがロシアの言う平和なのか」

原発に近いウクライナ・エネルホダルでは3日、黒煙が上がりました。さらに、爆発音が鳴り響き、激しい戦闘が繰り広げられていました。

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4日、原発のあるザポリージャ州に住む女性が取材に応じました。「不安と隣り合わせの日々」といいます。

ザポリージャ州に住む ティーナ・ゴモンさん
「(原発が攻撃されることは) 想像していました。ロシア政権のすることですから、理解することはできません。助けてください。空域を閉じてもらいたいです。原発のこともとても心配です」

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ロイター通信によると、原発を狙った突然の攻撃についてロシア国防省は「ウクライナの妨害工作グループによるもの」と非難しました。

日本時間4日午後6時半すぎ、IAEA(=国際原子力機関)のグロッシー事務局長は「6基の原子炉の全ての安全システムには全く影響がない。放射性のある物質は一切放出されていない」と発表しました。

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原子力工学に詳しい東京大学名誉教授・寺井隆幸氏は「安全システムへの破壊があった場合には、若干の放射性物質が漏れる可能性がないとは言えない。西側(西欧)基準の格納容器が備わってますから、よほどのことがないと、原子炉そのものの壊滅的な破壊にはならない」と指摘しました。(3月4日放送『news zero』より)

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