“せんべろ”東京・赤羽火災「ダクト」で延焼拡大? 東京消防庁の「心臓部」を取材【スーパーJチャンネル】(2023年12月26日)

“せんべろ”東京・赤羽火災「ダクト」で延焼拡大? 東京消防庁の「心臓部」を取材【スーパーJチャンネル】(2023年12月26日)

“せんべろ”東京・赤羽火災「ダクト」で延焼拡大? 東京消防庁の「心臓部」を取材【スーパーJチャンネル】(2023年12月26日)

 関東各地で1週間以上も乾燥注意報が出されるなか、火災が相次いでいます。東京・赤羽で25日に発生した火災は「ダクト」によって燃え広がった可能性が出てきました。

■夫婦か?福岡住宅火災で2人死亡

 北日本は荒れ模様の天気です。26日午後4時ごろの北海道函館市内。大粒の雪が激しく降ってきました。そして視界がかなり悪くなり、車もライトをつけて走行しています。

 一方、西日本や東日本ではカラカラ天気が続きます。火事も相次ぎ、福岡県宗像市では朝、住宅が全焼。2人の遺体が見つかり、この家に住む夫婦とみて調べています。

■“カラカラ東京”緊迫の指令室

 今月の半ばから雨が降っていない東京。東京消防庁の心臓部にカメラが入りました。一日に約3000件の119番通報が入る東京消防庁。午後1時ごろに動きが。葛飾区で火災が発生。消防車に出動するよう指示します。

 東京は乾燥注意報が7日連続で出され、火事への警戒が強まっています。

東京消防庁 総合指令室 藤野祐三司令補
「きのうの火災件数は19件。通常よりは非常に多い火災の件数になっている。去年の12月も雨が少なくて空気が乾燥して、年末にかけて火災が多く発生した。今年も空気が乾燥しているので火の取り扱いには十分、注意して目を離さないように」

■何が?東京・赤羽の繁華街で火災

 25日夕方、火事が起きた赤羽の飲食店街。1000円で酔うことができる「せんべろの町」と呼ばれています。空から見える赤い炎。辺りには白い煙が立ち込め、視界を奪います。走って逃げる人の姿も確認できます。

 東京消防庁が撮影した映像。火元は2階建ての焼き肉店。煙が充満するなか、消防隊員が消火にあたっています。消防車など48台が出動しましたが、道が狭い飲食店街では近くの小学校のプールの水も使って消火活動は行われました。火が消し止められたのは発生から約7時間後。飲食店など4棟、約200平方メートルが焼け、男性1人が病院に運ばれました。

■一気に延焼「ダクト火災」とは

 なぜ火事は起きたのでしょうか。火元の焼き肉店の従業員は、こう話します。

従業員
「店の裏の電線が漏電していて、そこから引火して。火の付いた電線の脇にダクトがある、煙が出る。そのダクトの網が油まみれでそこから引火して火が回った」

 26日、現場ではダクトの周りの確認も行われていました。ダクト火災は通常、七輪などの火が廃棄用のダクトに吸い込まれた際、ダクトに付着した油やホコリに燃え移って起こりますが、外の電線の漏電でダクトに火が付くことはあるのでしょうか。

元麻布消防署長 坂口隆夫氏
「証言が正しければ、屋外の電線とダクトの排気口が接していてそこから漏電したなら、まれな火災。営業中は高温の排気が通り、付着している油も高温になっている。火が付きやすくなっている。火が付けば一気に延焼する。これがダクト火災の怖さ」

 警視庁と東京消防庁は詳しい出火の原因を調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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