「転職も考えないと…」ダイハツ『全工場停止』長期化で従業員や取引企業からは不安の声

「転職も考えないと…」ダイハツ『全工場停止』長期化で従業員や取引企業からは不安の声

「転職も考えないと…」ダイハツ『全工場停止』長期化で従業員や取引企業からは不安の声

 車両の安全性を確認する国の認証試験で不正を行っていた問題で、全車種の出荷を停止しているダイハツ工業。

 26日午前、大阪・池田市にある本社工場の稼働を停止しました。

 25日は京都工場と滋賀工場、大分工場の稼働を停止。これで国内に4つあるすべての自動車工場で車の生産を停止しました。

 現時点で来年1月末までの停止が決まっている一方で、ダイハツは従業員の給与などを補償していく方針を明らかにしていますが、全額の補償は厳しい見込みです。

 4000人以上が働く滋賀工場の従業員からは不安の声がー。

 ダイハツ滋賀工場の従業員
「やることがなくなると、自分も居続けるのは難しいかなと…」
「僕も派遣なんです。長続きするようなら、転職も考えないといけないのかなと…」

 大阪府八尾市に本社を置く部品加工メーカー。ダイハツとの取引が止まってしまい、毎月約150万円の損失が出る見込みだといいます。

 ダイハツは、下請け会社への補償についても検討していくとしていますがー。

 理化工業 森嶋勲社長
「(ダイハツが)補償の範囲を広げて検討しているというのは聞いているが、実際のところ長引くと、ダイハツだけでは難しいと思うので、国などの支援はぜひともお願いしたい」

 こうした中、経済産業省はダイハツと取引のある部品メーカーなどに対し、資金繰りなどの支援策の発動の検討に入りました。

 また、近畿経済産業局でも26日から中小企業の相談窓口を設置し、対策を講じています。

 ダイハツによる一連の不正。この事態に困惑を隠せないのは、地域経済を支えてきた滋賀工場がある滋賀県竜王町です。地元のユーザーは…

 ダイハツ車のユーザー
「長年にわたってそんなことが行われてきたのは、憤りを感じますし。そろそろ新車に乗り換えたいなと思ってて、ずっとダイハツ車に乗っていたので、会社(メーカー)を変えないといけないのかなと」
「20年以上、竜王町はダイハツさんがあったので、税収など助かっていた部分もある。あまり(問題が)ひどくならないことを祈る」

 その竜王町では、2年前からダイハツと連携し、2人目、3人目の子どもを出産した住民にダイハツ車を3年間無償で提供する支援策を進めてきました。しかしー。

 竜王町・図司 明徳 総務主監
「出産した人の申請については今まで通りお受けしています。ただ、納車時期が未定になっています。しっかり説明した上で、もう少し待つということも含め、相談に乗っています」

 これまで36件の申し込みがあり、31台を納車。未納の5台は再開のメドは立っていません。

 竜王町・図司 明徳 総務主監
「今回の不正は許しがたい問題。安全性を確保していただいて、信頼も回復していただいた上で、一日も早い再開を町としても願っています」

 “安全はみんなの願い”。ダイハツの今後の動向が注視されます。

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