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「凍結融解」で土砂崩れ?身近に潜む危険 専門家に聞く…予兆と被害を未然に防ぐ方法【スーパーJチャンネル】(2023年12月25日)
奈良県の国道で発生した土砂崩れは、巻き込まれたとみられる車の捜索が難航しています。
「凍結融解」が原因だとみられる今回の土砂崩れ。こうした大雨が降っていなくても起きる土砂災害は「どこでも起こりうること」だと専門家は指摘しています。
その前兆を事前に察知することはできるのでしょうか。芝浦工業大学の稲積真哉教授に聞きました。
■凍結融解は…全国どこでも起きる現象
凍結融解は、土の中に含まれている水分が凍ったり溶けたりすることを繰り返す現象です。
水は凍ると体積が増え、溶けて水にもどると体積も小さくなります。
その瞬間を捉えた研究映像があります。信州大学の堤大三教授が、真冬の山の斜面に定点カメラを設置し撮影しました。
土がどんどんふくらんでいきます。これは、土の中の水分が凍ったからです。
そして、明るい時間帯になるにつれて氷が溶けて、土のふくらみが小さくなりました。
このように、大きくなったり小さくなったりを長年にわたり地中で繰り返すことで、岩盤や地盤が劣化していくそうです。
それが最終的には、土砂災害などにつながってしまうそうです。
今回、話を伺った稲積教授によりますと、凍結融解は奈良県に限ったことではないと指摘します。
稲積教授は「地中の水分が凍ったり溶けたりして起きるのだから、氷点下まで冷え込む場所であれば、全国どこでも起きる現象」だと言います。
特に今年は寒暖差が激しく、長年にわたって劣化した岩盤などに追い打ちをかけるかたちで、凍結融解による災害が起きやすくなっているそうです。
■土砂崩れが起きる直前の“兆候”
では、凍結融解による被害を未然に防ぐためには、どうすればいいのでしょうか?
稲積教授は、土砂崩れが起きる直前の兆候について、「小石がパラパラと落ちてくる」「地鳴りのような音がする」「がけに亀裂が入る」と解説します。
大雨や地震による土砂崩れと似たような兆候ですが、雨が降っていないのにこうした“サイン”がある場合は、「命を守るために斜面から離れることが大切」だと稲積教授は話していました。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年12月25日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>



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