裏金問題 松野氏らに“捜査の手” 安倍派幹部側に任意聴取要請【スーパーJチャンネル】(2023年12月21日)
自民党の派閥の政治資金を巡る事件で、東京地検特捜部が松野博一前官房長官ら安倍派の幹部側に任意の事情聴取を要請したことが分かりました。
■裏金問題 松野氏らに“捜査の手”
立憲民主党 泉健太代表:「松野前官房長官どこに行ったんだと」
果たして捜査の手はどこまで広がるのでしょうか。関係者によりますと、東京地検特捜部が松野前官房長官ら安倍派の幹部側に任意の事情聴取を要請したことが分かりました。
松野氏は、派閥の運営を取り仕切る事務総長を2019年9月から、おととしまで務めていました。
先週、不信任決議案が否決された時には笑みを見せていた松野氏。
与党 ベテラン議員:「現職の派閥幹部が軒並み聴取されることになれば、また世論も事の重大性を認識することになるんじゃないか。指示を出した側の全容が見えてきたら、余計に大変なことになるだろう。政変だ」
安倍派では松野氏ら幹部6人を含め、数十人がキックバックを受けていたとみられています。
その幹部の1人、高木氏は21日、「事実関係をしっかりと調査確認をして適切に対応して参ります」とコメントしたものの、任意の事情聴取の要請があったかどうかは明らかにしませんでした。
■全額キックバック“参院ルール”
その安倍派では新たな問題も。3年ごとに半数が改選される参議院。改選を控えた参議院議員に対して安倍派はパーティー券収入のノルマの超過分だけでなく、ノルマ分も含めた全額をキックバックしていたとみられることが分かりました。
議員側が集めた資金を最初から派閥に納めていないケースもあるということで、選挙費用などに使われた可能性があります。
■谷川弥一議員“予定 全キャンセル”
多額のキックバックを受けていたとみられる、安倍派の谷川弥一議員(82)。
自民党 安倍派 谷川弥一議員:「あの向こう側が俺のふるさとなんだよね。背負ってるんだよね、色々と。良いことをした時には全然、取材に来ないけれどね。すごいよね、マスコミって」
21日、谷川議員の地元では谷川議員の後援会事務所に多くの報道陣が詰め掛けています。国会は閉鎖しましたが、谷川議員は県内での予定をすべてキャンセルし、地元入りのめどは立っていません。
■萩生田氏後任に無派閥の渡海氏
また、辞表を提出している萩生田政調会長の後任には渡海紀三朗氏(75)が内定。渡海氏は無派閥で石破氏と親交が深く、福田内閣の時、文部科学大臣として初入閣しています。
政調会長に内定 渡海紀三朗元文科大臣:「私はお金のこと全然タッチしていませんのでね。そういうことを含めて、事務所に大丈夫かということも確認したかった。党がこんな時だし、やれることはやらせていただく」
■疑惑告発の教授「氷山の一角」
午後、立憲民主党のヒヤリングには裏金問題を告発した上野博之教授が出席。こう苦言を呈しました。
神戸学院大学 上野博之教授:「どう考えても単純なミスではありえない。手口が蔓延(まんえん)していて、組織に行われているということ。私の告発は氷山の一角」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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