「ノルマ超過分を保管しておいて自分の政治活動に使う」安倍派10人以上が”中抜き” 元後援会員が語る実態【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「ノルマ超過分を保管しておいて自分の政治活動に使う」安倍派10人以上が”中抜き” 元後援会員が語る実態【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「ノルマ超過分を保管しておいて自分の政治活動に使う」安倍派10人以上が”中抜き” 元後援会員が語る実態【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「シリーズ裏金の行方第12弾」です。

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、10人以上の安倍派の議員側がパーティー券収入でノルマを超えた分を派閥に納めない、いわゆる「中抜き」をしていたことが新たにわかりました。

■元後援会員が語る”中抜き”の実態

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題では、議員側が売った
派閥のパーティー券の収入が割り当てられたノルマを超えると、派閥側から議員側にキックバックされ、裏金が作られていたとみられています。

その後の関係者への取材で、キックバックとは別に過去5年間で安倍派に所属する10人以上の国会議員側が、ノルマを超えた収入を派閥に納めないいわゆる「中抜き」を行い、手元で金を管理していたことが、新たにわかりました。

これらの収入は議員側の収支報告書には記載されておらず、「中抜き」の額が100万円を超える議員も複数いるということです。

かつて、安倍派の国会議員を支援してパーティー券を売った経験がある
男性が「中抜き」の実態を語りました。

安倍派議員の元後援会員
「ノルマ以上の売り上げを派閥の経理に送金したという話はあまり聞いたことない」
「(ノルマ超過分を)保管しておいて自分の政治活動に使う」

男性が関わった議員事務所では派閥にはノルマ分のみを納め、ノルマを超えた分は議員側で管理していたといいます。

安倍派議員の元後援会員
「全部売れたものを全部送金すると記録に残ってしまう。口座に入れなければ、それでポスターや名刺を印刷したり、秘書の給料を支払ったり」

中抜きした額を合わせると、安倍派の裏金の総額は、これまで分かっているおよそ5億円より増えることになり、特捜部が全容解明を進めるものとみられます。

■小泉法務大臣が二階派離脱 野党側は閉会中審査求める

一方、安倍派と共に家宅捜索を受けた二階派をめぐって、きょう新たな動きがありました。

小泉龍司法務大臣
「国民の誤解を招くことがないよう政策集団志帥会(二階派)を退会したい、離脱したいとの考えを二階会長にお伝えしまして了承をいただきました」

きょう、急きょ会見を開き、二階派を退会したと明らかにした小泉法務大臣。
 
自らの政治資金については「適正に処理をしている」と強調し、大臣を辞任する考えはないとしています。

また中野法務大臣政務官も二階派を離脱したことを明らかにしました。

一方、国会では自民党と立憲民主党の国会対策の責任者らが会談し、野党側は自民党の政治資金問題の真相解明のため閉会中審査などを求めました。

立憲民主党・安住国対委員長
「今回の強制捜査は前例を見ない極めて深刻な事態であり、立法府として真相解明と政治資金の在り方について幅広く議論する必要がある」

野党側は「検察に対する指揮権を持っている法務大臣の職にふさわしくない」として小泉法務大臣の辞任を           求めたほか、"裏金疑惑"が持たれている安倍派の歴代事務総長らの国会での説明を求め、自民党側は総理官邸や党幹部に伝えると応じました。

真相は解明されるのか、当事者の説明が待たれます。

■萩生田政調会長「立て直すことも、私のつとめ」 強制捜査の夜に葬儀に参列

南波雅俊キャスター:
疑惑の渦中にある安倍派の議員たちに焦点を当てていきます。

12月19日、東京地検特捜部が、安倍派・二階派の事務所を家宅捜索しました。強制捜査でした。

その一方で、▼池田佳隆元文科副大臣は3200万円を修正申告、▼谷川弥一衆議院議員は4000万円のキックバック疑惑が出ていますが、議員の地元事務所などの“捜索”は確認することができませんでした。

この2人に関して、国会閉会後、公の場はもちろんですが、地元にも姿を見せず、事実上の雲隠れと言ってもいいような状況になっています。

その一方で、辞任の意向を示している萩生田光一政調会長、西村康稔前経産大臣に関してですが、長野市で19日に行われた、故・若林正俊元農水大臣の葬儀に参列していました。

この状況に萩生田政調会長は…

萩生田光一政調会長
「いま私たちの政策グループの件で、大変なご心配をおかけしているが、立て直すことも、私のつとめだと信じ、この場に立たせていただいております」

ただ、安倍派所属の議員たちの声は…

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏
「安倍派を再建するにも、離脱するにも、捜査の推移を見守るしかない状況」

■4000万円は起訴も1000万円は? 今後の検察の判断はどうなる

ホラン千秋キャスター:
捜査がどのように、どういった方向に進んでいるかというのは詳しくはわかりませんが、萩谷弁護士はどう見てらっしゃるでしょうか。

萩谷麻衣子 弁護士:
やはり議員の刑事責任をどこまで問えるかというところが本丸だと思うんです。

派閥(安倍派・二階派の事務所)の方の家宅捜索は終わったというか、やりましたけれども、今後は悪質性の高い、もらった方の個人の議員についても、家宅捜索はされる可能性もあると思います。

私が注目しているのは、果たして検察はどこまで起訴…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231220-6128581)

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