【インフラ施設に攻撃強化】首都キーウに“極超音速ミサイル”減少する米国支援の行方【日曜スクープ】(2023年12月17日)

【インフラ施設に攻撃強化】首都キーウに“極超音速ミサイル”減少する米国支援の行方【日曜スクープ】(2023年12月17日)

【インフラ施設に攻撃強化】首都キーウに“極超音速ミサイル”減少する米国支援の行方【日曜スクープ】(2023年12月17日)

米シンクタンク・戦争研究所によると、ロシア軍は12日夜から13日にかけて、ウクライナの首都キーウにあるインフラ施設を標的としたミサイル攻撃を実施した。ウクライナ軍の防空システムにより、無人機10機、弾道ミサイル10発すべてが撃墜されたが、落下した破片で市民53人が負傷した。この攻撃に先立ち、ロシア軍は12日、ウクライナに対する大規模なサイバー攻撃を行っており、約2400万人が携帯電話やインターネットの利用ができず、また、ネットで配信される空襲警報システムが停止するなどの影響が出ていた。14日には、ロシア軍は無人機42機と長距離地対空ミサイル「S-300」6発で、南部オデーサ州の港湾インフラなどを攻撃、また、首都キーウに極超音速ミサイル「キンジャール」3発を発射したが、ウクライナ軍により迎撃された。英国防省は13日、ウクライナへのロシアによるインフラ攻撃について、ロシア軍は大型戦闘機「MiG-31K」を国内5カ所から、出動させていたことを明らかにした。

ドネツク州の東部要衝アウディイフカを巡り、ロシア軍は猛攻を仕掛け、ウクライナ軍は徹底抗戦するなど、両軍による戦闘が継続している。ウクライナの英字ニュース「ユーロマイダンプレス」は13日、ロシア情報筋の話として、「ロシア軍が南部工業地帯の防衛線を数百メートル突破し、ウクライナ軍が市内に後退した可能性がある」と報じた。戦争研究所は14日、ロシア軍がアウディイフカ北西のステポベ付近にある鉄道線付近に進軍した」と指摘した。ウクライナ軍タブリア方面軍のタルナフスキー司令官は「ロシア軍はアウディイフカ方面で、最大20人の兵士で構成する突撃グループが、装甲車により攻撃をしている」と明らかにした。米CNNによると、米国家安全保障会議のワトソン報道官は13日、「ロシア軍は10月の攻勢以来、アウディイフカとノボパブリフカの間で、1.3万人以上の死者を出し、戦闘車両約220台以上を失っている」と甚大な損失を厭わないロシア軍の状況を明らかにした。

ゼレンスキー大統領は米議会に対し、既にバイデン米大統領が要請していた610億ドル(約8.9兆円)規模のウクライナ支援予算の承認を直訴した。あわせて、連邦議会のジョンソン下院議長(共和)と会談したが、ジョンソン下院議長は支援の重要性を認めたものの、予算可決への協力的な姿勢は示さなかった。ジョンソン下院議長は、「バイデン政権が求めているのは、多額の追加予算であるが、予算執行の監視体制も明確な戦略もない」と述べ、慎重な姿勢を崩さなかった。バイデン米大統領は12日、ゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談し、2億ドル(約290億円)相当の武器と装備を提供する追加軍事支援を表明した。バイデン米大統領は12日、ゼレンスキー大統領との共同会見に臨み、「米国が引き続きウクライナに向けて、重要な兵器及び装備を可能な限り供給する」と支援を約束した。バイデン大統領は従来、米国によるウクライナ支援を今後も「必要なだけ」持続していくと宣言していたが、12日の発言で、この約束には「可能な限り」という文言が加えられた。バイデン大統領の発言の変化は、米国の対ウクライナ追加支援の承認に大きな逆風が吹く現状を示したものと見られる。ウクライナのクレバ外相は14日、外交専門誌の寄稿で、「ウクライナに対する国際的支援の継続により、ロシア軍を徐々に壊滅させ、プーチン大統領の長期戦計画を阻止することが可能だ」と訴えた。

★ゲスト:渡部悦和(元陸上自衛隊東部方面総監)、山添博史(防衛省防衛研究所)
★アンカー:木内登英(野村総研エグゼクティブエコノミスト)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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