コミケ前の書き入れ時なのに…同人誌印刷会社「他社に注文して」社長が語った理由は?【グッド!モーニング】(2023年12月15日)
今月30日から東京ビッグサイトで「コミックマーケット」が開催されます。多くの同人誌が販売され、印刷会社にとっては書き入れ時のはずですが、ある印刷会社が「うちには注文しないで」と異例の呼び掛けをしました。
■絶大な人気を誇る印刷会社「栄光」
毎年、夏と年末に開催され、大勢の参加者で盛り上がるコミックマーケット、通称「コミケ」。多くの参加者のお目当ては、個人や団体が制作・販売する、同人誌です。
こうした同人誌の印刷会社の1つ、広島県の「栄光」。36年もの間コミケに出展される作品の印刷を請け負っていて、絶大な人気を誇る印刷会社です。
コミケ サークル参加者:「栄光は速くてきれいで安い。三拍子そろっていて、細かい線とかもきれいに出る。安心の品質。栄光だけが使える本文用紙がすごく好きで、ちょっとつるっとした紙が好きで、よく使っていました」
■まさかの…「注文しないで」宣言
その栄光が12日、SNS上に異例の声明を投稿しました。
栄光のX:「12月合わせで『どこへ注文しようか』と複数の選択肢をお持ちの方は当社でない、もう一社へご注文いただけないでしょうか。“ありえない”お願いですが、お願いします」
栄光 岡田一社長:「他社に手配できる経験のある方は、他社に注文していただく。注文来ないでくださいと、はっきり言えるくらい」
まさかの…「注文しないで」宣言。一体なぜ、このような事態になってしまったのでしょうか?
■コロナ禍で…印刷会社の相次ぐ倒産
岡田社長:「前年と比べると1.5倍ぐらいのペースで注文が入ってきているので。コミケ分が手付かずのままに来週を迎えてしまう。かなり手配したうえでのそういう数なので、明らかにパンクをすることが見えました」
ここまで急激に増えた理由の一つとして、岡田社長はコロナ禍で印刷会社の倒産が相次いだことが関係しているのではないかと話します。
岡田社長:「(イベントの)開催規模が拡大して、かつ活況。でも、受け側(印刷会社)は減っている。需要と供給のバランスが崩れて、36年で受注を停止しようというのが初のケース」
来年は、入稿の締め切り自体を早めに設定するなど対策を検討しているということです。
(「グッド!モーニング」2023年12月15日放送分より)
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