「進むも止まるも地獄」との声も…“裏金疑惑”で安倍派「政務三役」15人全員を更迭か【もっと知りたい!】(2023年12月12日)

「進むも止まるも地獄」との声も…“裏金疑惑”で安倍派「政務三役」15人全員を更迭か【もっと知りたい!】(2023年12月12日)

「進むも止まるも地獄」との声も…“裏金疑惑”で安倍派「政務三役」15人全員を更迭か【もっと知りたい!】(2023年12月12日)

 裏金疑惑を受け、岸田文雄総理大臣は政権内にいる安倍派15人全員を一掃する考えです。しかし、党内からの反発は必至で、「進むも地獄、止まるも地獄だ」という声が上がっています。

■橋本聖子氏も「大変申し訳なく思っている」

 自民党 安倍派 橋本聖子元五輪担当大臣:「刑事告発を受けている案件でもありますので、今申し上げることはできませんけれども。いずれ、しっかりと調査を受け、そしてまた事務所を通じて調査をしっかりとしたうえで、しかるべき時に説明責任を果たしていきたいというふうに思っています」

 次々と明らかになる自民党安倍派の“裏金”疑惑。関係者によると、橋本元大臣は、5年間で1000万円以上の不記載があるとみられています。

 橋本元大臣:「大変申し訳なく思っております」「(Q.大変申し訳なくというのは、報道に関して?)いえ、すべてにおいてです」

■政権から“安倍派15人”全員を更迭か

 国会では…。

 立憲民主党 徳永エリ参院議員:「疑惑は安倍派だけではありません。もう内閣総辞職は避けられないところまできているのではないでしょうか」

 岸田総理:「人事についても政治の信頼回復と国政の遅滞回避のため、しかるべきタイミングに適切な対応をとるということに尽きると考えております」

 岸田総理は、安倍派の閣僚、副大臣、政務官など15人全員を更迭するとみられています。

 岸田総理(自民党関係者による):「しっかり調査してもらうために辞職をしてもらう」

■萩生田政調会長「出処進退は自分で決めたい」

 これまで政権安定を図るため、安倍派を取り込むことに腐心してきた岸田総理。これによって決別となるのでしょうか?

 1000万円を超えるキックバックを受けたと報じられている松野博一官房長官は、「与えられた職責を果たしてまいりたいと考えております」と述べました。

 立憲民主党は11日、松野官房長官に対する不信任決議案を衆議院に提出しました。

 安倍派一掃の動きに対して、自ら辞任する可能性をちらつかせたのが安倍派5人衆の一人、萩生田光一政調会長です。

 萩生田政調会長:「今回のことが原因で、閣僚やあるいは副大臣等がお辞めにならなければならない事態となるとすれば、私は政調会長の責任も同等に、またそれ以上に大きなものがあると思っております。したがって、人事は総理の専権事項でありますけれども、出処進退については自分で決めたいと思っています」

■自民党内から懸念「進むも止まるも地獄」

 安倍派一掃について、自民党内からは懸念の声が上がっています。

 自民党・閣僚経験者(1):「合理性のない見せしめを強行したら、党内で大きな反発が起きるのは間違いない」

 自民党・閣僚経験者(2):「他の派閥でも絶対、微妙な記載漏れとかミスはあると思う。『うみを出し切った』と言った後に、新しい人間から何か疑惑が出てきたら、もう政権は立ってられないよ」

 自民党・閣僚経験者(3):「総理にとっては、このまま進むも地獄、止まるも地獄だ」

 総理は11日も麻生氏、茂木氏と会談。人事を含めた協議をしたとみられます。

■4閣僚、与党幹部の今後は? 専門家に聞く

 11日、政権幹部を取材したという政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、疑惑をもたれている4閣僚の今後について、こう指摘します。

 田崎氏:「国会が閉幕した直後の14日にも、安倍派の4閣僚は交代させる方針です。理由は、閣僚だと定例の記者会見があって、説明を求められるんで、これは閣僚から外したほうがいいだろうということですね。副大臣・政務官人事については、本人の意思を確認したうえで人事を行うという考え方をしています。政権のスタンスとしては、とにかく忍耐強く乗り切っていこうということだけ」

 国会の閉会翌日の14日に4閣僚を更迭。副大臣と政務官については、自らの判断に任せる方針だといいます。その他の与党幹部については…。

 田崎氏:「党については今、萩生田政調会長、世耕参院幹事長、そして、高木国対委員長がいらっしゃるんですけれども。それについては予算案の決定が22日の予定なので、その後に考えるということです」

(「グッド!モーニング」2023年12月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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