女子高校生連れ去られ死亡…急性薬物中毒?致死量超え“せき止め薬”成分 58歳男逮捕【もっと知りたい!】(2023年12月8日)
高校1年生の女子生徒が死亡しているのが見つかり、男が女性を自宅に連れ帰った疑いで逮捕されました。
■女子生徒「オーバードーズ」の可能性も
逮捕されたのは、職業不詳の橘孝憲容疑者(58)です。橘容疑者は先月11日、大阪市内に住む女子高校生(16)を大阪・ミナミの繁華街の路上で車に乗せ、当時住んでいた茨木市内の自宅に連れ帰った疑いが持たれています。
女子生徒は、橘容疑者の部屋で死亡が確認されました。体内からは致死量を超えるせき止め薬の成分が検出されていて、死因は急性薬物中毒の可能性があるということです。
こうしたなか、市販薬などを過剰に摂取した「オーバードーズ」と呼ばれる状態で、路上に倒れ込む10代の若者が撮影されていました。薬によって症状は異なりますが、オーバードーズは脳の働きが鈍くなったり、物事を考えられなくなったりするなど、命の危険も伴う行為です。
女子生徒もこうした状態だった可能性があります。また、致死量ではありませんでしたが、覚醒剤反応もありました。
調べに対して、橘容疑者は「まったく間違えとる」と話しているということです。
■スマホに…カラオケ店で“大量の薬”摂取か
2人は、10月からSNSで連絡を取り合っていたことが分かっています。女子生徒の母親によると、女子生徒は先月10日の夕方か夜に行き先を告げず外出し、その際、母親には「写真をとりにいく」と話したといいます。
同じ日の午後7時ごろ、女子生徒は大阪・ミナミの薬局2店舗でせき止め薬などを合わせて4箱買い、その後カラオケ店に入店。同じころ、SNSで橘容疑者に対して「迎えに来てほしい」というメッセージを送っていることが分かっています。
また、女子生徒のスマートフォンには、午後7時半から9時半の間に本人のものと思われる手におよそ30錠の薬物がのった写真や、室内のテーブルにせき止め薬が置かれている写真が残っていました。“カラオケ店で大量の薬を飲んだ”ということなのでしょうか。
■未成年者略取の疑いで男逮捕 専門家に聞く
日付が変わった11日午前3時40分ごろ、橘容疑者はふらふらの状態となっている女子生徒を軽トラックの助手席に乗せ、当時住んでいた茨木市内の自宅に連れ帰ったとみられています。現場と自宅は直線距離でおよそ17キロ。高速道路を使っても30分弱かかります。
そして翌日の12日午前8時40分ごろ、橘容疑者は「知人の16歳女性の意識と呼吸がない」と通報しました。消防が駆け付けると、部屋に橘容疑者の姿はなく、女子生徒はベッドにあおむけの状態で、すでに亡くなっていました。
警察は橘容疑者を指名手配し、行方を追っていました。橘容疑者は7日、茨木警察署に出頭し、未成年者略取の疑いで逮捕されました。
元警視庁刑事 吉川祐二氏:「未成年者略取だけで終わることはないと思う。消防に通報したという話は出ている。危険な状態であることを認識したうえで、そのまま放置している。保護責任者遺棄も含めて、遺棄罪についても問われていくものと思う」
(「グッド!モーニング」2023年12月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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