「裁判官が死んでも代わりがいる」プーチン大統領に逮捕状を出した日本人 国際刑事裁判所の赤根智子判事 現在ロシアから指名手配|TBS NEWS DIG #shorts
ウクライナ侵攻をめぐり、プーチン大統領に逮捕状を出した日本人の判事がいるのをご存じでしょうか。現在、ロシアから指名手配をされていますが、「裁判官が死んでも代わりがいる」とその思いを語りました。
プーチン大統領が姿を見せたのは、ロシアの発展をアピールする大規模な展示会。核開発に関するコーナーでは、いわゆる「核のボタン」と呼ばれる制御盤などを見学しました。
改めて「強い指導者像」を示す狙いがあるとみられます。
そのプーチン氏に「逮捕状」を出した日本人がいます。ICC=国際刑事裁判所の赤根智子判事。
今年3月、ウクライナ侵攻をめぐる戦争犯罪の容疑で、ICCがプーチン氏に逮捕状を出した際の判断に加わりました。
ICC(国際刑事裁判所) 赤根智子 判事
「我々としては逮捕なんかできないと思って(逮捕状を)出すわけではない。もし逮捕状が出ている人が行ったならば、(ICC加盟国は)逮捕する義務がありますので、それだけは皆さんにお知らせはしていますね」
逮捕状が出て以降、プーチン氏は国際会議への参加を見送らざるを得ないなど、外交政策に一定の影響が出ています。
反発を強めるロシアは、赤根判事らICCの判事3人を指名手配する報復措置に出ました。
ICC(国際刑事裁判所) 赤根智子 判事
「予想はしていましたよ。当然のことながら。国内的には“敵”に対して逮捕状を出したりという話は聞きますので」
ロシアでは、反乱を起こした民間軍事会社「ワグネル」の創設者が乗った飛行機が墜落するなど、プーチン氏と敵対する人物が次々と不審な死を遂げています。
身の危険は感じないのでしょうか?
ICC(国際刑事裁判所) 赤根智子 判事
「そういうメンタリティーがちょっとないですね。裁判官は仮に1人が死んだとしても、いくらでも替えが利くものですから、別に狙う価値はないわけですよね。と、私は思います」
赤根判事は、「証拠に基づき法律的な手続きで責任を追及していくことが、戦争犯罪の抑止につながる」と訴えています。
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