COP28 温暖化対策を検証 「日本はホットスポット」研究進む(2023年12月2日)

COP28 温暖化対策を検証 「日本はホットスポット」研究進む(2023年12月2日)

COP28 温暖化対策を検証 「日本はホットスポット」研究進む(2023年12月2日)

 気候変動対策について話し合う国際会議「COP28」が開幕しました。注目は、これまでの温暖化対策を検証する「グローバル・ストックテイク」です。

■COP28 温暖化対策を検証

 日本の地球温暖化対策に厳しい目が向けられるなか、岸田総理、こう宣言しました。

 岸田総理大臣:「排出削減対策の講じられていない、新規の国内石炭火力発電所の建設を終了していきます」

 UAE=アラブ首長国連邦で行われている、気候変動対策を話し合う国連の会議「COP28」。首脳級会合に出席した岸田総理は、地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量をゼロに抑える“脱炭素社会”に向けて石炭から脱却する決意をみせました。

■「軌道から大きく外れている」警鐘も

 その一方、イギリスのチャールズ国王は、世界の気候変動対策は「軌道から大きく外れている」と指摘。対策の遅れに警鐘を鳴らす一幕も。

 「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が来た」と警告した国連のグテーレス事務総長も…。

 国連 グテーレス事務総長:「私たちはCOP28に参加し、世界のリーダーたちに対策を求めるべき。南極と地球を救うために」

 COP28では各国の対策を検証する「グローバル・ストックテイク」が行われる見通しで、温暖化対策に実効性のある合意が得られるのかが焦点となります。

■「日本はホットスポット」研究進む

 世界各地で頻発している異常気象。日本列島を襲った今年の記録的な暑さも温暖化の影響なのか…。

 近年、地球の表面のおよそ7割を占める海が、大気の構造や変動に影響を与えることが指摘されています。特に南から暖かい黒潮が流れ込む日本周辺は、温暖化の影響を強く受ける場所、気候系のホットスポットであることが分かってきました。

 東京大学 岡英太郎准教授:「日本周辺というのは最も世界のなかでも大気海洋相互作用、お互いに影響し合うのが最も強い海域ですので、しかもそれが今、温暖化しているなかで我々の予測というか、今までの常識とは異なる方に変化しつつあると感じます」

 サンマの不漁など、影響が出始めている海の温暖化。日本の大気にも影響を与えている可能性があり、研究が進められています。

 気象庁 異常気象分析検討会 会長 中村尚東大教授:「(海の)水温が上がってきますと、大気にもたらす影響というのは、さらに大きなものになってくるかもしれない。台風とか、日本の異常な高温とか豪雨とか、どういうふうに影響してくるのかますます調べなきゃいけないなと…」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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