北朝鮮の偵察衛星打ち上げで南北の緊張高まる 軍事合意は事実上形骸化、最前線の島から見える“開いた砲門”|TBS NEWS DIG
先月の「偵察衛星」打ち上げ以降、緊張緩和のための韓国と北朝鮮の軍事合意は形骸化し、緊張が再び高まりつつあります。警戒が続く韓国の最前線の島を取材しました。
韓国最西端の島、白ニョン島。本土からは船で4時間ほどかかりますが。
記者
「島の高台には戦車が設置されています。その戦車の砲の先にあるのが北朝鮮の陸地です」
目と鼻の先には、北朝鮮が。このため、島には数千人規模の韓国海兵隊の旅団が配備され、大規模な訓練を定期的に実施。警戒を続けていますが、先月には…。
北朝鮮の「偵察衛星」打ち上げ。成功を祝う宴会には、国家航空宇宙技術総局を意味する「NATA」のTシャツを着た金正恩総書記の娘の姿もありました。
一方、韓国政府は衛星打ち上げを受け、5年前の南北軍事合意の一部の効力を停止し、軍事境界線での偵察・監視活動を再開させると決定。
これに対し、北朝鮮は境界線付近での軍事的措置の即時復活を宣言し、撤去した監視所を復元、重火器も持ち込んでいます。
韓国メディアは、南北合意で禁じた白ニョン島近くでの砲撃訓練を北朝鮮が近く再開する可能性も報じています。
北朝鮮側にカメラを向けると。
記者
「海岸砲の砲門とみられる穴が開いているのが見えます」
砲門とみられる穴があちこちにありました。住民たちは。
白ニョン島の住民
「こんなことは一度や二度ではない。だからみんな心配しない」
「砲撃があれば、撃ち返せばいい。心配して何になるんだ」
ただ、地元の役所は。
島の役所の担当者
「(政府から)『北朝鮮で砲門が開く動きがあるので、避難シェルターを緊急点検するように』と」
きょうから「偵察衛星」の正式運用を開始するという北朝鮮。これまで「衛星」は、アメリカ・ホワイトハウスや沖縄県の嘉手納基地などを撮影したとしていますが、写真は公開していません。
これについて、韓国政府関係者は。
韓国政府関係者
「写真を公開することで偵察衛星の性能が低く評価されるのを懸念しているとみている」
韓国も日本時間あす、初の偵察衛星を打ち上げる予定で、南北の対立は宇宙にも広がりつつあります。
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