安倍派 パー券「1億円超不記載」キックバックか(2023年12月1日)
「政治とカネ」です。自民党・安倍派の政治資金パーティーを巡り、議員側にキックバックされたとみられる1億円以上が収支報告書に記載されていない疑いがあることが分かりました。巨額の金は一体どこに消えたのでしょうか。
自民党の政治資金パーティーを巡る政治とカネの問題が、さらに不信感を募らせる事態に発展しています。
関係者によりますと、自民党最大派閥の安倍派はパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分の収入を議員側にキックバックし、その金の流れを収支報告書に記載していなかった疑いがあることが分かりました。その総額は去年までの5年間で1億円以上。東京地検特捜部は政治資金規正法違反の疑いで立件も視野に調べているとみられます。
安倍派のパーティーでは販売ノルマはあったとみられています。
自民党 安倍派 鈴木総務大臣：「何とか何とかクリアしている状況でしたので」「（Q.ノルマ目標を上回ってパーティー券を販売したことはない？）ギリギリ、カツカツの状況でいつもやっていましたので。私はありません」
自民党 安倍派 宮下農水大臣：「超えて戻すみたいなことはありませんでした」
キックバックについて、会長不在の安倍派でまとめ役を務めている塩谷座長は先月30日…。
自民党 安倍派 塩谷座長：「（Q.ノルマを超えた分について還流というか、派閥の方から戻されたとかそういった経験がご自身であるとか見聞きしたことは？）そういう話はあったと思いますね」
いったんはキックバックを認める発言をしましたが、約5時間後…。
自民党 安倍派 塩谷座長：「一切、撤回をしたいと思います」
これから事実関係を精査するとのこと。
複数の自民党関係者によりますと、キックバックは一部の派閥で慣習となっているとのこと。総務省では一般論として、キックバックがあっても収支報告書に記載されていれば問題はないとみています。
自民党関係者：「どこの派閥も…ノルマ超えを販売した議員に戻すのは同じだけど、安倍派が違うのは…領収書をきちんと切っていないということじゃないか」
今回、浮上したのは5年間で1億円以上の記載漏れの疑い。事実だとすれば裏金を作っていた可能性があります。
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