事故後17日目に41人“奇跡の生還” 試行錯誤…命つないだ“細いパイプ”(2023年11月29日)

事故後17日目に41人“奇跡の生還” 試行錯誤…命つないだ“細いパイプ”(2023年11月29日)

事故後17日目に41人“奇跡の生還” 試行錯誤…命つないだ“細いパイプ”(2023年11月29日)

 ヒマラヤ山脈に建設中だったトンネルが崩落し、41人の作業員が取り残されました。事故から17日目、救助のために掘られた穴から引き上げられて全員が奇跡の生還を果たしています。

■17日目に41人が奇跡の生還 トンネル崩落

 レスキュー隊が見守るなか、顔を出したのはトンネル内に取り残されていた作業員。少しふらついています。その後も1人、また1人と救出されていきます。この救出劇に現場ではお菓子が配られ、家族らは花火を打ち鳴らして無事を祝いました。

 事故から17日目の奇跡の生還。

 救助された作業員:「最初は食料と水が手に入らない困難に直面しました」

 外とのつながりは細いパイプのみ。過酷な環境で41人はどうやって生き延びたのでしょうか。

 インド北部のヒマラヤ山脈で今月12日に起きたトンネルの崩落事故。入り口から約200メートルの地点で約60メートルにわたって崩落し、41人が取り残されました。

 救助隊は当初、掘削機を使って水平に掘り進める予定でしたが、あと数メートルのところでドリルが故障。救出は難航し、作業員からはいら立ちも…。

 そして、数日前には横からの救助をあきらめて山の上から高さ90メートルの縦穴を掘り、パイプを通して救出する作戦に変更。

 トンネルの専門家:「あと5、6メートルで届きます。もう1本パイプを入れるところだ」

■崩落現場90m掘り“垂直救助”

 そして、事故から17日目にしてトンネル内にパイプが貫通。作業員41人全員が引き上げられました。

 救助された人は「最初は食料がなかったももの10日後にはドライフルーツ、豆類、平たいパンなどを受け取った」と話しました。

 トンネル内には水、食料、電気が供給されていたものの体調を崩した人もいて、医師が薬を送ったほか、睡眠をよく取り軽いヨガをするようにアドバイスもしていたということです。

 インドのモディ首相も早速、テレビ電話で作業員と対面、ねぎらいました。それぞれ10万ルピー、約18万円の小切手が渡されるということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事