#shorts 充実の動物保護施設 スタート2週間でネコあふれ…イヌの部屋まで SNSで“推し猫”PR
今月オープンしたばかりの動物を保護する施設で、早くも猫の収容数が限界を超えてしまい、施設は頭を抱えています。
■“管理”→“愛護”にシフト
札幌市で11月13日にオープンした動物保護施設「あいまるさっぽろ」。迷い犬、迷い猫や、やむを得ず飼育できなくなったペットたちを保護して、引き取り手が現れるのを待っています。
札幌市動物愛護管理センター 千葉司所長:「動物の管理だけではなくて、愛護というところにシフトしてきてる。できるだけ健康な状態でお渡しできればと思っている」
設備は、充実の一言です。犬や猫の健康状態を確認するためのレントゲン室や、血液検査の機械が導入され、トリミング設備まで完備されています。
■2週間で部屋が満杯 猫あふれる
札幌市動物愛護管理センター 石橋佑規獣医師:「このようなお部屋が3つ猫のために用意されていて、さらに奥のほうには子猫のためのお部屋も用意されています」
しかし、オープンしたばかりのこの施設では早くも、ある問題が起きています。
石橋獣医師:「犬のためのお部屋が9部屋あるんですけど、そのうちの半分以上を猫に使っている状況ですね」
オープンから2週間ほどで、すでに猫の部屋が満杯に。収容可能な88匹を上回り、現在、猫の数は100匹に達しています。
そのため、犬の部屋に猫を収容し、逃走を防ぐためのネットを新たに設置する事態になりました。なぜ、猫の数が増えているのでしょうか。
■環境整っているため…持ち込み絶えず
千葉所長:「犬と比べても、繁殖力が高いものですから。多頭飼育崩壊っていうんですけれども、もう飼えなくなったんでどうにかしてくださいとか、私どもの所に持ち込まれるというケースも多々ございます」
札幌市では法律の改正もあり、2016年から犬や猫の殺処分は行われていません。この保護施設は環境が整っているため、動物を持ち込む人が後を絶たないのです。
石橋獣医師:「今回、新しい施設ができたなかで、一般の方に広く知れ渡ったのかなというふうに思うんですね。それ自体は悪いことではないんですけど、そのなかで動物を飼っていて、持て余してしまっている方を掘り起こしてしまったところがあるのかなと」
保護猫の収容数を超えてしまっている現状を打破するために、施設はある取り組みを始めました。
■“推し猫”で保護猫をPR
札幌市にある動物保護施設。今月オープンしたばかりにもかかわらず、すでに猫の収容数の限界を超えてしまっています。この状況をなんとかしようと、施設はSNSを使って、猫の“新しい家族”を広く募っています。
猫のチャームポイントを紹介する、通称“推し猫”です。
あいまるさっぽろ:「カメラを向けると目線やポーズをくれる、あいまるさっぽろのアイドルです」「キリッとした顔立ちの美人さんですよ」「ぐちゃぐちゃのしっぽがチャームポイント」
効果は早くも出ていて、“推し猫”を見て、もらいに来た人という人もいます。しかし、理想は保護施設に入る動物がいなくなることです。
石橋獣医師:「将来のことを考えて、その動物の寿命が尽きるまでしっかり飼ってあげることが、一番大事なのかなというふうに思います」
(「グッド!モーニング」2023年11月29日放送分より)/a>
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