「2人同時に育休取る必要あるか」発言も…福岡・宮若市長“パワハラ”就任直後から?【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月29日)

「2人同時に育休取る必要あるか」発言も…福岡・宮若市長“パワハラ”就任直後から?【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月29日)

「2人同時に育休取る必要あるか」発言も…福岡・宮若市長“パワハラ”就任直後から?【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月29日)

 福岡県宮若市の塩川秀敏市長(75)が、市の職員に対してパワハラ発言を繰り返していたとして、複数の職員が申し立てを行っていることが分かった。関係者によると、塩川市長のパワハラ発言は、市長就任直後から続いているという。

■職員に…公用車内で激高 市長室で「辞めろ」

 職員:「すみません」 
 塩川市長:「おお、すみませんで済むか」

 車の後部座席に深々と座り、高圧的に声を荒らげる男性。福岡県宮若市の塩川市長だ。

 塩川市長:「そういう(市民の)実態を知らんで、なんで公務員が務まるか」
 職員:「はい」

 市長の知人が経営する店に立ち寄った際、運転手として同行した職員が会話に加わらなかったことに対し、立腹の様子だ。

 塩川市長:「運転手やったら、自分のスマホ見るんか」
 職員:「すみません」
 塩川市長:「おお、すみませんで済むか」
 職員:「すみません…。気を付けます」
 塩川市長:「そういう(市民の)実態を知らんで、なんで公務員が務まるか。初めてじゃ、ここに連れてきてから、そんなんは」

 塩川市長の高圧的な発言は、これだけではない。

 28日、塩川市長を直撃した。

 塩川市長:「(Q.スタッフの前で辞めろと叱責していたのは事実?)ええとね、本人との仲でね」「(Q.否定はしない?)もちろん、否定はしません」

 市長室での音声(9月):「だから、そげんなるったい」

 これは、職員に「辞めろ」と迫った時の音声データ。この時、市長室には市長と複数の職員がいたという。

 塩川市長:「仕事なめんなよ、仕事。なめてんのか、仕事を。今、失敗してガンガン言われた方がいい。それに耐えきらんかったら辞めろ」

 職員Aに対し、「辞めろ」とまくし立てる塩川市長。この発言に、同席していた職員Bがこう反論した。

 職員B:「辞めろはダメですよ、発言として。辞めろっていったら、いけんじゃないですか」
 塩川市長:「なんで?この役を務まらんやつは辞めるしかなかろう」

■暴言認めるも…「人間関係大事」市長言い分

 28日、改めて会見を開いた塩川市長はこう話した。

 塩川市長:「(Q.発言に心当たりは?)心当たりはあります。多分、そういうことは言っている。言ってますと、言ってますね。言っていると思います。言ってます」

 職員に対する「辞めろ」発言は認めたものの…。

 塩川市長:「この関係ですよね、この関係。言った人と言われた人の関係が、一番大事ですね。相手がどうとったかということが、一番大事じゃないかなと思います」「その言葉自体をとれば、それはやっぱり言っちゃいけないことですよ。だけど、人間関係の中での話ですから」「(Q.人間関係ができていれば問題ないと?)元々、ハラスメントって、そういうふうに理解しています」

 市長は、職員との関係性が大事だというが、先ほどの音声データには…。

 塩川市長:「俺は2人を選んで決めたから、なんとか育てないかんと思って。本当につまらんことで、小学生みたいなこと、ずっと言うてきた」
 職員B:「そういう小学生みたいなとかって…失礼じゃないですか」
 塩川市長:「失礼でもなんでもない。そういうところだ」
 職員B:「それは受け入れる側はどう思うかって」
 塩川市長:「それはついてくるか、どうかの話」
 職員B:「それは違いますよ」
 塩川市長:「それは違わない。俺は思わない」
 職員B:「(職員は)つぶれますよ」
 塩川市長:「つぶれますよって、どういうことか。大概にせぇ」
 職員B:「もういいですよ。行こう」

 宮若市役所の職員:「(Q.(市長が高圧的な態度を取ると)職員の中でも広まっていた?)大体は知っていたのかなとは思います。正直、トップに立つ立場ではないとは思います」

■疑惑の市長は「職場の幸せ第一」「人権尊重」

 およそ20年間、高校の教師として教壇に立っていたという塩川市長。去年、市長選に立候補し、初当選した。その政策は…。

 塩川秀敏後援会事務所ホームページから:「人権尊重」「誰一人取り残さない、みんな輝く、住み続けたいまち」

 さらに、市長のキャッチフレーズが…。

 塩川市長:「僕がいつも言うことが“職員の幸せなくして市民の幸せなし”ですから。職員が働きやすい幸せな職場を作ることを第一条件にしています」

 今回、職員の権利を保護する公平委員会に複数の職員が申し立てを行ったことで明らかになった塩川市長の問題発言。申し立てを行った職員の1人はこう話しているという。

 職員:「市長就任の直後から、ハラスメント行為が続いている。40~50代の前の女性秘書担当はよく泣いていた。異動でかわった。職員の中には精神的にまいっている人もいる」

 街の人(60代):「今の世の中ではありえない話ですね。昭和の悪い時代を引きずってらっしゃるんじゃないかなと。いまだにおかしいと思われないのは、ちょっと問題だなと思います」

 街の人(40代):「信頼関係があっても、言われたくないことですかね」

 街の人(30代):「(市長の)給料も税金だと思うので、住みたいとも思わないし、そこで働きたいとも思わない」

■「人間関係大事」市長の主張に「どの口が…」

 塩川市長による問題発言は、他にもある。

 塩川市長(職員に対しての発言):「ヘルメットかぶってろ。そしたら、バットでたたいてやるから」

 塩川市長(女性職員に対しての発言):「あんたは子どもがおらんから、親の気持ちが分からんだろう」

 夫婦で市役所に勤務する職員が、同時に育休を申請した際には、「2人同時に育休を取る必要があるのか」と発言したという。

 塩川市長:「(Q.2人同時に育休を取ることに疑問を呈した?)疑問を呈したというか、(育休の)取り方、取る時の周りとの関係を調整してるかということが問題だということは言いました。ただ権利だから取りますよ、なんてことではないだろと」「(Q.権利だから取るものじゃないだろうと言った?権利だから取れるんですよ?)いやいや、そりゃそうですけど、権利があるから取れるんですけど、職場の人間関係が大事ですから」

 パワハラについて申し立てを行った職員の1人はこう話しているという。

 申し立てを行った職員:「どの口が言っているんだと。感情に任せた暴言ばかりなのに。人間関係を築けていると言うけど、全く真逆。職員の中には、精神的にまいっている人もいる。筆記用具を机にたたきつけたり、怒鳴ったりするのが常。就任以来、この1年9カ月が本当に長く感じる」

 今後、市の公平委員会は市長の発言について事実確認を進めていくという。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年11月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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