相次ぐ「鳥インフル」 年末の鶏卵価格高騰?戦々恐々(2023年11月28日)

相次ぐ「鳥インフル」 年末の鶏卵価格高騰?戦々恐々(2023年11月28日)

相次ぐ「鳥インフル」 年末の鶏卵価格高騰?戦々恐々(2023年11月28日)

 鳥インフルエンザの感染が相次ぐなか、落ち着き始めていた卵の価格が再び上がってしまうのか、懸念する声が出ています。

■「鳥インフル」で卵価格↑懸念

 名物はフワフワ卵のオムライス。これを目当てに多くの客が訪れます。都内にあるカフェ「torse」では、一日に150個もの卵を使うといいますが…。

 torse 山口敦司代表:「(メニューの)6から7割は卵が入っているので、値段を上げたりで対応はしてきたんですけど…」

 “厳しい状況”は続いているようです。

 torse 山口敦司代表:「(卵の価格は)ずっと高いまま進んでいる感じ」

 高騰する卵の価格。大きな要因が「鳥インフルエンザ」です。昨シーズンは全国26道県で感染が確認され、過去最多となる約1771万羽が殺処分の対象となりました。その影響もあって去年1月、Mサイズ1キロあたり151円だった卵は今年4月、350円にまで高騰。

 その後は、徐々に下がってきましたが、今月25日、佐賀県が今シーズン初となる鳥インフルエンザの発生を発表しました。約4万羽が殺処分され、27日に茨城県が2例目の感染を確認。この養鶏場では、卵を生産するニワトリ約7万2000羽が飼育されています。

 宮下一郎農水大臣:「国内の鶏卵の需給や価格への影響は今のところ限定的だと考えられます。まずは発生予防、また蔓延(まんえん)防止ということで、しっかり取り組んで参りたい」

■専門家「380円という相場も」

 再び価格は高騰していくのでしょうか。卵問題に詳しい専門家は…。

 元東京農業大学教授 信岡誠治氏:「(昨シーズン)殺処分した羽数が、まだ現段階で6割くらいしか戻ってない。(そこに今シーズン)新たに殺処分するという段階にきているので、昨シーズン並みに殺処分をやれば、当然また“エッグショック”が発生する。今の状況では(価格は)高止まりでいくと思う。(今後)380円とか、そういう相場になる恐れもある」

 終わりが見えないこの状況。そこに迫るのが「クリスマス」です。カフェ「torse」では、クリスマス限定のケーキも販売していますが…。

 torse 山口敦司代表:「(使う卵は)増えますね。全然、量は多くなるので、これから卵が出るぞっていう時期ですね」「(Q.鳥インフルエンザが2件確認された)どうすることもできないですからね、こればっかりは。前回(昨シーズン)のようにならなければいいなって」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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