350億円“世界一高い日傘”…大阪・関西万博「大屋根」国会紛糾 与党内からも苦言【もっと知りたい!】(2023年11月22日)

350億円“世界一高い日傘”…大阪・関西万博「大屋根」国会紛糾 与党内からも苦言【もっと知りたい!】(2023年11月22日)

350億円“世界一高い日傘”…大阪・関西万博「大屋根」国会紛糾 与党内からも苦言【もっと知りたい!】(2023年11月22日)

 国会で衆議院の予算員会が開かれ、2025年開催の大阪・関西万博を巡って、与党内からも苦言が呈されました。特に批判が高まっているのは、“リング”と呼ばれる巨大な屋根です。

■350億円“リング”…与党内からも異例の苦言

 公明党 伊佐進一衆議院議員:「物価高で苦しんでいる私の地元の大阪市民にとって、(1人あたり)1万9000円の公費を使って万博やるのって声がすごくあります」

 160の国と地域、9つの国際機関が参加する大阪・関西万博。開幕まで1年半を切るなか、誘致当初は1250億円だった建設費は、1.9倍のおよそ2350億円にまで膨れ上がっています。

 中でも、焦点となっているのが“リング”です。

 伊佐衆院議員:「取り壊すことが決まっている、この“リング”にお金がかかるので、プラス170億円。入場の際の日よけのために屋根が必要ですというので、プラス30億円。最初からちゃんと計画しておくべきものじゃないか」

 “リング”とは、万博会場の中心部をぐるっと囲う木造の巨大屋根のこと。1周2キロに及ぶ、“世界最大級”の木造建築です。

 西村康稔経済産業大臣:「これだけ暑くなってきているということで、日よけのための施設なども、入場ゲートの屋根とかかなり増やしていると聞いています」

 政府は「日除けになる」と説明する巨大リング。問題は、350億円かかる建築費です。

 こうした会場建設費は国、大阪府と大阪市、経済界の3者が3分の1ずつを負担することになっています。

 立憲民主党 泉健太代表:「大きな日傘に350億円をかける、“世界一高い日傘”ということに、国民は納得しますかね」

■岸田総理に聞く…“万博の意義”

 “世界一高い日傘”ですが、建設はすでに始まっています。

 伊佐衆院議員:「そもそもの当初からの計画が、相当ずさんだったんじゃないか」

 西村康稔経済産業大臣:「今回の増額は人件費、さまざまな物資の金額が上昇していることを受けたものだが、コスト削減に向けて不断の努力を続けていきたい」

 開催が迫るなか、膨らむ建築費。さらなる増額はないと明言した岸田文雄総理大臣にも質問が飛びました。

 伊佐衆院議員:「万博にどういう意義があるのか、総理に伺いたいと思います」

 岸田総理大臣:「分断が進む世界において、人が集まることの機会ですとか、日本で開催すると日本の魅力を世界に発信する機会ですとか。こういった目的を果たすことができたと感じられる時、これが成功したと評価されることになると思っています」

(「グッド!モーニング」2023年11月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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