大阪・心斎橋にユニクロが復活!インバウンド需要も回復、コロナ禍を経て変わるミナミが目指す姿

大阪・心斎橋にユニクロが復活!インバウンド需要も回復、コロナ禍を経て変わるミナミが目指す姿

大阪・心斎橋にユニクロが復活!インバウンド需要も回復、コロナ禍を経て変わるミナミが目指す姿

大阪・ミナミの代表地、心斎橋で閉店した衣料品店「ユニクロ」が23日、2年ぶりに元の場所で再び営業を始めます。コロナ禍を経て大きく変わった店のコンセプト。その狙いとミナミの街が目指す姿とは。

 心斎橋に23日オープンする「ユニクロ」。その店内に入ってみると…。

 中野颯大記者
「こちらの店舗には、大阪らしさを存分にアピールしようと、店内のいたるところにド派手なポップが掲示されています」

 従来のユニクロにはない“大阪”を前面に打ち出したド派手なポップに、“大阪”を代表する有名企業とのコラボTシャツなどが、ズラリと並んでいます。

 さらに、案内板は日本語と英語に加え、中国語、韓国語にも対応していて、外国人観光客を意識したつくりになっています。

 実は、新型コロナの影響で2年前に閉店を余儀なくされたのですが、インバウンド需要を見込んで、再び同じ場所に復活することになったのです。

 ユニクロ・川上哲也店長
「大阪ならではの店内の装飾・商品の品揃え、新しい観光スポットとして楽しんでいただければと思っています」

 新型コロナによる行動制限の解除から半年が過ぎ、ミナミの街にもかつてのにぎわいが戻っています。

 中国から来た観光客「オオサカ ビューティフル」
 アメリカから来た観光客「服を買いに来ました。アメリカには、これほど多くの店はありません」

 関西空港から入国した外国人の数は、コロナ禍の2021年に一時約14万人まで落ち込みましたが、今年9月までには約890万人にまで回復しました。

 インバウンド需要の取り込みに向けては、今年7月にタイの高級ホテルなどが入る施設「なんばパークス サウス」がオープンするなど、街の様子も変化し続けています。

 それは、昔ながらの商店街でも。千日前道具屋筋商店街にある創業75年の千田硝子食器では、買い物客の約8割が外国人観光客だといいます。

 道具屋筋商店街・千田忠司理事長
「(コロナ禍前の)第一次インバウンドよりも、今のほうがはるかに多くなっています」

 一方、外国人観光客が大幅に減少した頃、 商店街を支えてくれたなじみの日本の取引先も大切にしているといいます。

 千田理事長
「我々の店も約80年。やっぱりつないでいただいた、取引していただいた思いというのは切れないです」

 再び訪れたインバウンドの波に頼り切ることなく、「いつものお客さん」も大事にした店づくりが、ミナミの新しい姿になりつつあるようです。

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