「お笑いのツッコミみたいな形で…」ハラスメント疑惑の愛知・東郷町長が会見 今後は(2023年11月16日)
愛知県東郷町の町長が役場の職員にパワハラやセクハラをした疑惑が持ち上がり、16日午前9時半ごろに会見が行われた。
■「最上級のアンポンタン野郎だ」浴びせかけ…
去年7月の音声:「今、○○君がやっている仕事さ、パートのおばちゃんだってできるんじゃない?じゃあパートのおばちゃんと同じ価値しかないの」
去年5月の音声:「馬鹿じゃねえ。本当に馬鹿じゃねえ」
これは、愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)と町役場の職員との会議の場で録音された音声だ。
去年3月の音声:「そんなやつおれへんて。お前ぐらいだ、そんなアホ。仕事してなくても同じ給料なの、お前らだけだって」
井俣町長が職員に対し、パワハラとみられる言動を繰り返していた問題。その場に居合わせた職員はこう話す。
東郷町 現役職員:「幹部が集まる会議があったんですけど、その場で町長が『お前、何しにおるんや』とか。『最上級のアンポンタン野郎だ』という言葉を浴びせかけたんです」
この職員はおよそ230人の職員に対し、アンケートを実施した。72人からの回答があり、そのうち39人が町長から「ハラスメントを受けた」、もしくは「見た」と答えたという。さらに…。
東郷町 現役職員:「病気休暇を取る女性職員に『いつ巨乳になって帰ってくるの?』。町の代表者としてあり得ないだろう」
町民:「ひどい言葉が多かった。やっぱり傷つきますよね、人として」「ちょっとあり得ないと思いました。立場をわきまえてほしいですね」
■「お笑いのツッコミみたいな形で…」不適切発言
記者が井俣町長を直撃し、「職員がクソ野郎ばっかりでも…」という音声を聞かせました。
井俣町長:「(Q.町長の声ですか?)ちょっと今、よく聞こえなかったですけど、声自体は私だと思いますが」
そして、15日に井俣町長は今回の問題について、職員と議員に対して謝罪した。
井俣町長:「私の発言等々により心を痛めた方、心を痛めた皆さまが1人でもいれば、改めて本当におわびを申し上げたい。本当に申し訳ありませんでした」「私自身がジョークを挟んだ会話を好む傾向があり、ミーティングの中で出てきたと私自身、認識している」
東郷町 門原武志議員:「音声(データ)の脈絡がどうであっても、絶対に許せない。(町長の説明で)『甘え』という言葉を使っていましてね。それは典型的なモラルハラスメントの加害者が使う言葉だ」
そして、16日午前9時半ごろ、井俣町長は会見を開き、進退について問われた。
井俣町長:「(Q.責任の取り方は?)現状で何か考えているかと言われれば、まだ何も考えておりません。お笑いのツッコミみたいな形で、軽く考えて(不適切な発言を)使っていた」
■自らの性格は…「ちょっかいかけたいタイプ」
進退については、「まだ何も考えていない」という発言をした井俣町長。自身のハラスメント疑惑に対して、今後の対応についても明らかにした。
そもそも井俣町長は、地元・東郷町の出身で証券会社に勤務した後の2007年、町議会議員に初当選。3期務めた。
その後、2018年、現職の辞職に伴う町長選に立候補し、当選。現在、2期目を務めている。
町の広報紙によると、自らの性格について「ちょっかいをかけたいタイプ」と分析したうえで、「あの手この手でちょっかいをかけ、妻や息子から『うざい』と言われながらも愛情を表現している」と記していた。
井俣町長は、特に子育て支援に力を入れていて、これまで18歳までの医療費が原則無料でしたが、24歳までの学生などの入院費について無料化とした。
さらに、小・中学校の普通教室のエアコンの設置率は1.3%だったが、100%を実現したという。
■「コンプライアンスリーダーに…」発言も
今回持ち上がったハラスメント疑惑について、「音声の一部は自身の声」だと認めたものの、「ハラスメントの認識はなかった」と説明していた。
また、発言内容については、「記憶が曖昧(あいまい)なところがあり、当時の資料と記憶を照らし合わせ、確認している」ともしていた。
井俣町長はハラスメント疑惑の調査を行う必要があるとして、弁護士を含めた第三者委員会を設置する意向を示しました。
また、今週中にアンガーマネージメントの講習を受けることを明らかにしていた。16日の会見で、今週末の分を予約したと話していたという。
また、他にも16日の会見では、こんな発言があった。
井俣町長:「個人的にコンプライアンスの講習を受ける。町役場のコンプライアンスリーダーのようになりたい」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年11月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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