米中対立の火種の一つ“レアアース”をめぐり新たな動き「アメリカ国内にレアアースの供給網を作るべき」|TBS NEWS DIG
米中対立の火種の一つとなっているレアアースをめぐり、新たな動きも。その最前線を追いました。
「EV大国」中国。
記者
「北京市内の大通りなのですが、こうやってみますと、緑色のナンバープレートをつけた車が多く見受けられます」
市内では、EV=電気自動車などの新エネルギー車であることを表す緑色のナンバープレートをつけた車が多く走っています。
そのEVのバッテリーや、材料となるレアアースで大きなシェアを占める中国に危機感を深めているのが、EVの普及をめぐり、覇権を争っているアメリカです。
バイデン大統領
「中国は不公正な貿易慣行を利用してEV市場を支配しようとしている。しかし、私はそうはさせない」
中国は先月にも、EVの製造に欠かせないレアアースの輸出に新たな規制を導入すると発表。中国からの輸入に頼ってきたアメリカを揺さぶっています。
アメリカ国務省の高官は…
アメリカ国務省 フェルナンデス国務次官
「クリーンエネルギーの目標達成にはレアアースが欠かせませんが、そのほとんどが中国で採掘され、加工されているのです」
レアアースでの「脱・中国依存」を急ぐアメリカ。その最前線は、アメリカ中西部ネブラスカ州の人口わずか98人の町にありました。
記者
「広大な土地にEVのバッテリーなどに使われるレアアースが埋蔵されています」
ここにはEVやバッテリーの製造に欠かせないレアアースが、38年間、採掘できるだけ眠っていて、埋蔵量はアメリカで2番目だといいます。
鉱山会社「ナイオコープ」 マーク・スミスCEO
「各国の政府は、敵対する国に調達を100%依存はできないと考え始めています。我々はアメリカ国内にレアアースの供給網を作るべきです」
アメリカ政府は、採掘から加工まで国内で完結させることを目指しています。
米中は1年ぶりの首脳会談で緊張緩和をアピールする見通しですが、半導体やEVなど、激しく争う分野では切り離しの動きが加速していくことになります。
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