ナゾに迫る!クマがいない千葉県「昔の文献でも化石も見つかっていない」(2023年11月14日)

ナゾに迫る!クマがいない千葉県「昔の文献でも化石も見つかっていない」(2023年11月14日)

ナゾに迫る!クマがいない千葉県「昔の文献でも化石も見つかっていない」(2023年11月14日)

 クマ被害が連日相次ぐなか、千葉県ではクマの目撃、そして襲撃が報告されていません。そこには、ある訳がありました。

■「爪が貫通」ヒグマ襲撃を証言

 全国で相次ぐクマの被害。ヒグマに襲われながらも九死に一生を得た男性がいます。

 ヒグマに襲われた高橋和寿さん:「爪が入ったらしい。貫通した。トンネル状態になっていたそうです。(頬から)爪が入って上まで抜けてた」

 会社員の高橋さんが先月、北海道釧路市で釣りをした帰りのことでした。

 ヒグマに襲われた高橋和寿さん:「ヒグマの親子がいきなり目の前にいたんですよ。どこか見えない所に隠れようとしたが、その前に子グマに発見されて、子グマが寄って来た瞬間に親がいきなり怒り始めて、すごくびっくりするくらい声を出して、よだれをダラダラ垂らしながらアタックしてきた」

 高橋さんは用意していたクマスプレーで対抗したといいます。しかし…。

 ヒグマに襲われた高橋和寿さん:「2.5メートルから3メートルくらいまで引き寄せてクマスプレーを顔とかに向かって吹き掛けたんですけど掛けた瞬間、クマも起き上がって回避して、僕の右に回ってガッて来た」

 クマスプレーをかわされたというのです。高橋さんは親グマに顔面を引っかかれ、肩をかまれた状態で振り回されたといいます。

 ヒグマに襲われた高橋和寿さん:「すぐに手術して。(縫ったのは)100針は超えていた」

 関東でも東京、神奈川、埼玉と相次ぐツキノワグマの目撃情報。クマの生息域が広がっている可能性もあります。そんななか、ある情報が…。

 千葉県自然保護課・鳥獣対策 市原岳人副課長:「クマの情報もないです」

 なぜか千葉県ではツキノワグマが目撃されていないのです。そこには地形的な理由がありました。

■「クマなし県」千葉 化石も未発見

 北海道や東日本などで出没情報が相次ぐなか、なぜ千葉県ではクマが目撃されていないのでしょうか。千葉県の自然保護課に聞いてみると、こんな答えが返ってきました。

 千葉県自然保護課・鳥獣対策 市原岳人副課長:「千葉県にはツキノワグマは生息していないと認識しています」

 そもそもクマが生息していないというのです。

 クマの生態に詳しい千葉県立中央博物館 下稲葉さやか研究員:「過去においても昔の文献でもクマがいたということはない。化石も見つかっていないのでとても長い間、千葉県にはクマがいなかったと推測している」

 隣接する東京都や埼玉県ではクマが出没しています。なぜ千葉県にはクマがいないのでしょうか。

■“他の山と隔離”「生息してない」

 クマの生態に詳しい千葉県立中央博物館 下稲葉さやか研究員:「千葉県の山は関東の他の山と隔離している、離れているので、関東の他の山のエリアから千葉の山の方までクマがたどり着くのはなかなか難しい」

 クマは東京などの市街地を移動できず、また県境には利根川があり、人目に付かずに渡ることは難しいといいます。

 千葉県自然保護課・鳥獣対策 市原岳人副課長:「現段階で千葉県まで来るとは思っていないが、生息域が広がってきているので警戒などはしておかないといけない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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