大規模“森林火災”記録的な干ばつが原因か…「世界一標高の高い湖」は(2023年11月13日)
南米ボリビアを襲った大規模な森林火災。「世界一標高の高い湖」では水が干上がる事態となっています。
■雨が少なく…“コントロール不可”
目撃されたのは「火災旋風」。真っ黒な煙と炎を巻き上げながら、つむじ風が空へと立ち上ります。11日、南米ボリビアの東部で12件もの森林火災が発生。迫る炎とともに大量の煙が流れ込んだ町は一面、真っ黄色に…。
町の住民:「家が燃えてしまったら寝る所がなくなってしまう」
原因の一つと考えられているのが焼き畑農業。通常なら雨が降って火が消えることが多いのですが、今年は雨が少なく、火が予想以上に燃え広がってコントロールできなくなってしまったといいます。
■ティティカカ湖“異例の干上がり”
厳しい干ばつが続いているボリビア。水が干上がり、ボートを出すこともできなくなった湖。
地元の農家:「私は50歳ですが、ティティカカ湖がここまで干上がるのは一度もなかった」
ボリビアの西、ペルーとの国境にまたがるティティカカ湖。標高は富士山のてっぺんよりも高い3810メートル。広さは琵琶湖の12倍にもなります。しかし、記録的な干ばつで水位がどんどん低下。ボリビア全体では、ここ数十年で湖などの39%が失われてしまっているのです。
地元の研究者:「湖から失われる水の95%は蒸発によるもの。その原因のほぼすべてが気候変動」
■アラスカの湖に“奇跡の氷”出現
一方、10年に一度の珍しい光景がアラスカに出現。まるで青いゼリーの上を滑っているかのような映像。限りなく透明に近い氷の上。
地元の人:「ここで12年間働いているが、こんな光景は見たことがない」
では、なぜこのような神秘的な氷ができたのでしょうか。氷河などが解けてできた湖。通常は冬場になると雪が降り、湖にも積もりますが、今年は例年と異なり、乾燥した状態のまま気温が一気に低下。濁りのない氷になったといいます。まるで宙に浮いているかのよう。湖の底には岩だけであり、生物がいないことも氷の透明感を高めています。しかし…。
地元の人:「もうこの光景はありません。1週間でなくなりました」
地元の人によりますと、現在、湖は雪に埋まってしまい、わずか1週間で氷の湖は消えてしまったといいます。自然が生み出す不思議な光景はフランスでも…。
■「海抜0m以下」 今も水引かず
浸水した町の水面が鏡のように反射して映る青い空と白い雲。フランス北部のパドカレー。約10日前から3度の嵐が襲い、河川が氾濫。この地域は雨が止んでも浸水したままの状態が続いているのです。
農園が広がり、海抜0メートル以下の低い土地も多く、いったん大雨が降ると水がとどまり排水が追い付かず、浸水や濁流で一部の集落が孤立したままだといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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