“去年の3割安”冷凍ホタテがお得 中国禁輸が長期化…「輸出予定のストック限界へ」【もっと知りたい！】(2023年11月10日)
今、冷凍ホタテが異例の安さとなっています。去年よりも3割ほど安く購入でき、さらに東京都では最大30％ポイント還元されるお得な制度も始まっています。
■去年の約3割安 店員「明らかに安い」
濃厚なバターしょうゆ焼きに、身のしまった肉厚な刺し身。北海道特産のホタテです。
今、この高級食材に異変が起きています。番組が都内のスーパーや鮮魚店を取材すると、多くが100グラムあたり300円台から500円ほどでした。
魚河岸 中與商店 武蔵小山店 山崎進一チーフ：「安いですね。明らかに安いです」
去年のおよそ3割安で売られています。
店員：「きょうはホタテ特売しております！」
■中国禁輸…日中首脳会談で撤廃求める？
そのホタテを巡っては、北海道の加工業者の冷凍倉庫には9月ごろから、大量の冷凍ホタテが山積みになっていました。原発処理水放出後、中国が日本の水産物の輸入を停止したためです。
日本の水産物の中でホタテは輸出額910億円と最も多く、そのうち半分以上が中国への輸出です。
政府は、ホタテを「1人5粒追加で食べてほしい」と異例の呼び掛けを行っていました。
宮下一郎農林水産大臣：「ホタテを使用したメニューをもう1皿食べていただくとありがたい。食べようということで応援いただけると」
さらに岸田文雄総理大臣は来週、アメリカで中国の習近平国家主席と首脳会談を行う方向で最終調整に入りました。日本の水産物の輸入停止撤廃を求めるとみられます。
■「ストック限界」で冷凍ホタテが市場に
9日、都内の鮮魚店にはホタテを買い求める人の姿がありました。
客：「10個入りで1000円、1個100円でめちゃくちゃ安いなって思っちゃって」
客：「あんだけ量あって、この値段だったら絶対安いですよね」「（Q.きょう、どうやって食べます？）刺し身で」
北海道産の1粒20グラムを超えるホタテが、10粒で1000円。100グラムあたり450円ほどです。去年よりも3割程度安くなっています。
一回りサイズが小さなひも付きのホタテはさらに安く100グラムおよそ300円で売られています。
安くなっているのは、冷凍のホタテです。
山崎チーフ：「ストックしていく各業者の蔵（冷凍倉庫）の状況があり、ある程度、蔵も大きさがあるので『とりあえずためておこう』と値段は下がらなかったが、（禁輸措置）問題が長期化していることでストックが限界を迎えつつある状況で安くなっていると伺っています」
生のホタテや大きなサイズのものは、高値のまま推移していますが、中国に輸出する予定でストックされていた“冷凍ホタテ”が、市場に出回るようになり、お買い得となっています。
■味は？ お得な安さはいつまで？
9日のホタテは直径4センチほど。厚さは1センチを超え、食べ応えは十分です。お味は…。
佐々木一真アナウンサー：「ものすごく甘みが強いです。食べた瞬間に磯の香りとホタテの強い甘さがふわっと口の中に広がってきます」
さらに店で揚げたホタテフライも人気です。
佐々木アナ：「ソースも塩も何もつけてないんですけど、十分おいしく頂けるほど味がしっかりついています」
この店では、お得な今の安さがあと1カ月ほどは続きそうだということです。
山崎チーフ：「近年、高値が続いていましたので、食べていただくいい機会と思います。この機会にホタテの新たなおいしさを楽しんでいただければと思います」
（「グッド！モーニング」2023年11月10日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
