クマと人との“距離感”は…西日本は“鉢合わせ” 柿の木に続々集結のナゾ(2023年11月9日)

クマと人との“距離感”は…西日本は“鉢合わせ” 柿の木に続々集結のナゾ(2023年11月9日)

クマと人との“距離感”は…西日本は“鉢合わせ” 柿の木に続々集結のナゾ(2023年11月9日)

 今度はクマが大阪府でも出没したという情報が。9日に注目するのはクマと柿です。クマが柿を食べる様子この秋、多く目にしますが専門家によりますと、実は「柿が大好き」というわけではないそうです。

■小学校で“クマの足跡”くっきり

 くっきりと残る大きな足跡。見つかった“場所”が問題です。大阪府の小学校内で子どもが見つけたものです。周辺では生々しい爪痕も残されています。喫茶店も閑古鳥が鳴く状況です。

 小学校付近の喫茶店員:「これくらいの時間から徐々に(客が)来るが、きょうはしんとしている。来て(クマに)襲われたら笑い事ではない」

 大阪府北東部に位置する茨木市。今月に入り、爪痕や足跡なども含めて目撃情報が相次いでいます。

 茨木市 農林課担当者:「例年は毎年1件か2件クマらしきものの通報があるが、異常な状況と認識している」

 西日本でも相次ぐクマの出没。もはや北海道や東北だけの話ではありません。

 東京農業大学 森林総合科学科 山崎晃司教授:「西日本も分布域拡大と個体数増加は東北と同様に起こっている。理由はもしかすると、東北とは違って食べ物だけではない」

 西日本で増加する理由。人とクマとの距離感の違いがあるというのです。

■人とクマの“距離感”に違いも

 東北や北海道で多くあったクマの目撃情報。今年は大阪や広島など、西日本でも相次いでいます。専門家は“地形上”の理由があると分析します。

 東京農業大学 森林総合科学科 山崎晃司教授:「西日本の方が山と人間の生活している空間がモザイク状に入り組んでいる。クマと人が会う可能性は東北と違った形で多いと思う」

 クマの目撃が相次ぐ茨木市。上空から見ると、森と住宅が入り組んでいる様子が分かります。

 もう一つの理由。東北とは違う“風習”をあげています。

 東京農業大学 森林総合科学科 山崎晃司教授:「東北はクマを撃つ伝統的な狩猟者集団がいる。マタギとか。西日本でもそういう技術はあったはずだが最近は途絶え始めている。クマの数に対してプレッシャーをかける機会が減っている」

■冬眠で「脂肪が欲しい」のに…

 人里への出没が相次ぐなか、クマがこぞって集まっているのが柿の木。岩手県内で撮影された映像。クマが登っていた柿の木にいくつもの実がなっています。さらに…。

 撮影者:「きょうのクマにやられた柿の木」

 宮城県や…。

 住民:「(Q.柿落ちてますね?)これ皆、食べた跡みたい。きれいに食べる」

 新潟県でも。秋田県内の放置された柿でドライフルーツなどを作る業者にはこんな依頼が…。

 放置柿でドライフルーツなど作る柿木崇誌さん:「(柿が)あるだけで(クマを)誘因するかもしれないから、(クマが)来なくても収穫して下さいと言われる。ほとんどの人が高齢者で、放置するというより収穫したくてもできない。(秋田県北部では)2、3軒に1軒は柿の木が生えている」

 今年は“柿のあるところにクマあり”といった様相ですが、実は冬眠前のこの時期、好んで柿を食べているというわけでは必ずしもないといいます。

 東京農業大学 森林総合科学科 山崎晃司教授:「(クマは)冬眠に向けて脂肪を増やしたい。食べ物に含まれる脂肪分や炭水化物のようなものがとても大事。柿はそこまで体脂肪を増やす部分で貢献しないかも。一番、脂肪分が多いのはブナの実」

 山に脂肪分が豊富な木の実が少ないため、人里にある柿を食べざるを得ない状況だといいます。より脂肪分のある餌(えさ)を求めて徘徊(はいかい)しているのでしょうか。クマは日本一大きいと言われる秋田県仙北市の名産も狙いました。

■クマ狙う“日本一”大きい名産栗

 黒い巨体がわなの近くで地面を探っています。仙北市で撮影された映像。日本一大きいと言われる「西明寺栗」の畑です。クマは赤ちゃんの握りこぶしほどの大きさもあるという栗を狙いました。収穫時期にもかかわらず半分ほどの栗が被害に遭ったということです。

 クマが冬眠に必要な栄養を接種できないとどうなるのでしょうか。専門家は…。

 東京農業大学 森林総合科学科 山崎晃司教授:「冬眠中は子どもを産むが、雌の体が持たないので出産を諦めるとか、来年冬眠から明けた時、痩せた状態になると思うので、また食べ物を探して歩き回るというのが4月くらい(早い時期)から起こる可能性もある」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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