ムクドリ襲来 爆音・フン害に住民悲鳴「晴れでも傘」 追い払いに成功した街の秘策【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月9日)

ムクドリ襲来 爆音・フン害に住民悲鳴「晴れでも傘」 追い払いに成功した街の秘策【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月9日)

ムクドリ襲来 爆音・フン害に住民悲鳴「晴れでも傘」 追い払いに成功した街の秘策【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月9日)

 各地でムクドリの大群が住民を悩ませている。こうしたなか、ある物を使って、追い払いに成功した街を取材した。

■ムクドリのフン問題 傘を差す住民も

 さいたま新都心駅前で、空一面を覆い尽くしているのは、大量のムクドリ。ムクドリの大群が縦横無尽に飛び回る様子が撮影された。

 愛知県蒲郡市では、電線を埋め尽くすほどの大量のムクドリが撮影された。鳴き声を響かせ、数百羽が列をなしていた。

 千葉県流山市でも、黒い塊となったムクドリの大群が上空を何回も旋回していた。元々飛んでいたムクドリの群れに別の群れが吸い寄せられるように集まり、飛び交っていた。

 撮影者:「少しずつ群れが大きくなっていって、黒い固まりが空をぐるぐる回っているような感じでしたね」

 各地で確認されるムクドリの群れ。東京・多摩市では、人々が家路へと向かう上空をムクドリが旋回していた。

 夕暮れ時、空を飛び交う大量のムクドリ。時間が経つごとにその数は増えていき、スタッフもあまりの数の多さに驚いてしまうほどの光景だった。その数、ざっと1000羽以上のムクドリが空を飛び交う。

 歩行者をよく見てみると、雨が降っていないにもかかわらず、傘を差しながら歩く人たち。その理由について、近隣住民は「ムクドリのフンが落ちるのが嫌なので(前にフンが)かすった感じがあって、それから怖くなって…」と話す。

 傘を差す理由は、ムクドリのフン。木の下を見ると、地面が真っ白になるほど大量のフンが落ちている。

 近隣住民:「とにかく臭い。雨降った後なんて、もう臭いが立ち込めて…」

 さらに、もう一つ住民を悩ませているのが、けたたましく響く鳴き声だ。

 近隣住民:「すごい音がします。うるさい感じですね」「(びっくりするのは)音ですね。すごい数がいるんだなっていう感じで」「(Q.音は結構大きい?)結構、びっくりするくらい」

■ムクドリの鳴き声に「うるさい」

 近隣に住む花嶋舞桜さんのお宅のベランダに行くと、目の前には数百羽を超すムクドリの群れがいた。群れは何度もベランダの前を旋回している。

 花嶋さん:「ずらっと数えきれないくらいムクドリが集まってくる。正直、こんな騒音があるとは知らなかったので、ストレスはありましたね。本当に窓開けてたら(鳴き声が)室内も響き渡っちゃうくらい」

 音のレベルを計測すると、70デシベルを超え、80デシベル近くだった。これは掃除機の音に相当する騒音だ。

 ムクドリの大群が放つ鳴き声が室内にも響きわたっている。窓も開けれない状況に、たまらず娘も「うるさい」と反応する。

 花嶋さん:「もうちょっとフンだったり、音だったりの対策はあるとありがたいかなと」

■ムクドリ対策「ホロライトチェッカーズ」とは

 多摩市で長年問題になっているムクドリの被害。番組では、ムクドリの追い払い作業に密着した。

 すると、取材を開始してわずか1分後、大量のムクドリが鉄塔全体を覆い尽くした。

 さらに電線を埋め尽くす勢いで一気に増えるムクドリに、職員は手元の機械を向けた。すると、四角い形の光が連続で点滅した。

 この光について、多摩市の担当者は「“ホロライトチェッカーズ”という機械を使って、追い払いをしているんですけれど」と話す。

 「ホロライトチェッカーズ」とは、人が認識できないほどの速さで光を点滅させ、鳥を追い払うライトだ。視力がいい鳥に対しては強い刺激となり、効果的だという。

 ムクドリの集団が木に集まる前にライトを照射すると、ムクドリが逃げるように離れていく。しかし、上空には木へと降りることなく、旋回を続けるムクドリ。すると、職員の目を盗み、ライトが当たってない木へ。すかさず職員もライトを当てる。

 木からようやく離れたかに思えたが、およそ5分後、鳴き声を響かせ、戻ってきた。

 職員:「(Q.追い払っても来る状況)そうですね、ここは毎日コツコツと…」

 多摩市は「一時的には効果はあるものの、完全には追い払えないため、繰り返し取り組んでいくことが大事だ」という。

 多摩市環境部 佐藤彰洋環境政策課長:「人が多く行き交う場所。そこから、とりあえずいったん立ち去ってもらうと。しばらくの間は追い払いという形にならざるを得ないのかなと」

■不規則な音で…ムクドリ追い払いに成功

 多くの自治体がムクドリの対策に苦戦するなか、追い払いに成功した自治体がある。

 去年、撮影された葛西駅の映像を見てみると、以前は上空に大量のムクドリが黒い塊となり、何度も旋回し、フンや騒音などの被害が相次いだ。

 では、なぜ追い払いに成功したのか。

 江戸川区環境部 水とみどりの課 植松丈詞係長:「江戸川区では“パルス音”という音の振動を発生させる装置を樹木に取り付けるとともに、(職員などで)ムクドリの追い払いというものも行ってきております」

 江戸川区では、ムクドリが多く集まっていた駅前の木々に不規則なリズムで音が流れる装置を設置し、ムクドリを人々の生活圏内から離れていくようにしたという。

 ムクドリの大群がいなくなったことで、近隣住民は「だいぶ減ったような気がします。鳥のフンとかがすごかったので、衛生的にはうれしいかなって感じですかね」と話す。

 植松係長:「駅前にムクドリが来ないように成功していると。ムクドリを小さな集団に分散させていくことで、(引き続き)住んでいる方も安心に暮らしていけるように取り組んでいる」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年11月9日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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