薬不足が深刻 風邪やインフルのピークを前に「せき止め」など 出荷停止や限定出荷は全体の23%に
医薬品の不足が長引く中、例年より早く、インフルエンザが流行期に。
本格的な風邪のシーズン到来する中、先月、日本医師会が医療機関に対して行った調査の結果、関西の医療機関では、「入手困難な薬がある」と回答した医療機関が93.7%にのぼっています。
大阪市内のクリニックでは……。
「咳が治まらん?」
体調不良を訴える患者が診察に訪れていました。
季節性インフルエンザの流行などもある中、必要とされるのは、検査薬ですが……。
小畠クリニック・小畠昭重院長
「検査薬もないんです。インフルエンザの。代用品だけどコロナとインフルエンザの両方の検査キットを使うと値段が高くなりますよね」
さらに、寒暖差などで体調を崩す人も増える中、問題となっているのが……。
小畠院長
「いま全くないのが、せき止め」
深刻な薬不足です。厚生労働省によると、1万7000品目を超える医薬品のうち、出荷の停止や受注の全てには対応できない限定出荷になっている薬が、全体の23%の約4000品目にのぼっています。調剤薬局を訪ねてみると……。
阪神調剤薬局堂島店・管理薬剤師の國吉達也店長
「90錠必要ですが、70錠分不足しています。きょうある分だけお渡しさせていただきまして、 足らない分は後日、郵送で対応させてもらっていいですか?」
ここでも薬不足への対応に追われる現実がありました。不足している薬には、ある特徴が……。
阪神調剤薬局堂島店・管理薬剤師の國吉達也店長
「やはり風邪薬関係のせき止めであったり、(痰を取り除く)去痰剤とか、風邪の総合感冒薬とかもそうですが、その辺の薬が入りにくいというのはあります」
調剤薬局からメーカーへの、せき止め薬の発注書を見ても、薬が納品されない「未納」となっているものが多いことがわかります。
阪神調剤薬局堂島店・管理薬剤師の國吉達也店長
「近隣の薬局から分けてもらって準備するときもあるし、どうしても卸業者からも入らなくて、ほかの手も打てないとなると、処方医の先生にその旨をお伝えした上で代替薬とかに他のメーカーならいけるのか、卸業者に確認しなければいけないですし、メーカーが変われば患者さんにも説明が必要です」
薬を受け取るために、訪れた人は……。
患者
「成分は一緒だけど名前が違うのは前も(あった)。中身(薬の成分)が変わらないならいいのではないか。すごく親切に丁寧に説明してくれる」
「私の家族にしても(在庫が)足りなくて、私が2回3回と(薬を取りに) 行ったりする時もある。だから高齢の人の家族などは大変かなと思う」
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