自衛隊でまた性加害 面会拒否も加害者が直接謝罪 「被害女性の覚悟を無駄にしたくない」元自衛官・五ノ井里奈さんの受け止めは【news23】|TBS NEWS DIG

自衛隊でまた性加害 面会拒否も加害者が直接謝罪 「被害女性の覚悟を無駄にしたくない」元自衛官・五ノ井里奈さんの受け止めは【news23】|TBS NEWS DIG

自衛隊でまた性加害 面会拒否も加害者が直接謝罪 「被害女性の覚悟を無駄にしたくない」元自衛官・五ノ井里奈さんの受け止めは【news23】|TBS NEWS DIG

海上自衛隊の部隊でセクハラ行為があり、被害を受けた女性が面会を拒否していたにも関わらず加害者から直接謝罪させていたことがわかりました。女性が退職後に明らかになったセクハラ行為を、自らも性被害を受けた元自衛官・五ノ井里奈さんはどう受け止めたのでしょうか。

■海上自衛隊でも“性加害” 意思に反して加害者対面

10月31日、防衛省が明らかにした女性隊員に対する性加害。海自・呉地区の部隊で男性隊員が後輩の女性隊員に対し、背後から抱きついたり胸を触ったほか、卑猥な言葉をかけるなどの性加害を繰り返していました。

2022年12月、女性から相談を受けた先輩隊員からの報告で、海自内で事実確認の調査が始まりましたが、この過程で被害者の人権を無視した非常識な対応がとられていたことも明らかになりました。

木原稔 防衛大臣
「被害者が加害男性に会うことを拒否していたにも関わらず、その加害男性から被害者に直接謝罪させるなど、被害者の心情に寄り添うことなく、このような対応を行ったことは言語道断である」

木原防衛大臣は海自の対応を「言語道断」と批判。防衛省は加害者への処分とともに、被害者の意思を無視した対応をとった上、上級部隊への報告を怠っていた部隊ナンバー2の1等海佐らについても処分を行う方針です。

またしても明らかになった自衛隊内の性加害。

街の人たちはーー

50代 パート従業員(女性)
「友達に自衛隊に勤めている人がいるけれど、パワハラまでいかない、セクハラまでいかないギリギリの線で、女性がつらい思いをしているという話はよく聞きます、身近でもあります」

20代 看護師(女性)
「上司(や先輩)がそういうことをしていると、尊敬できない。自衛隊に対して入隊したいと思う若い世代もいなくなってしまうのかなと思う」

50代 金融機関勤務 (男性)
「世代交代まで待つことはできないので、意識改革ができない方には、言葉がきついですが退場していただくしかないと思います」

20代 看護師(女性)
「(性被害を)言い出す方も勇気いるし、言い出して、職場での地位とか、関係とか悪くなって、仕事に影響とかが出たら嫌だなと思う。自分だったとしても言うのはすごい苦しい」

■面会を拒否するも…加害男性が直接謝罪 自衛隊でまたセクハラ被害

藤森祥平キャスター:
今回このセクハラ被害を受けてしまった女性隊員への海上自衛隊幹部の対応についてまとめました。

【海上自衛隊・呉地区の部隊「2022年8月~12月のセクハラ被害」】
11月 1等海佐が被害認識…報告せず
12月 1等海佐の指示のもと二人が面会 女性隊員が拒否するも…加害隊員が直接謝罪
   1等海佐が加害男性を“擁護”する発言も

次々と問題点が浮かび上がってきています。この女性は2023年に退職をしました。そしてその際には「加害者のセクハラ行為、上司の対応については許せない」と話をしていたそうです。

小川彩佳キャスター:
また発覚してしまった自衛隊内でのセクハラ行為、そしてその対応が問題視されているわけですが、五ノ井さんは陸上自衛隊での性被害を2022年6月に告発されました。でも本当に同じようなことが起こらないように、身を削るようにして活動を続けてきた、そのさなかに発覚したこの行為はどのように受け止めますか?

元陸上自衛官 2022年6月に退官
五ノ井里奈(24)さん:
まずは被害に遭われた女性が、本当にすごい覚悟で公表したと思うので、その覚悟を私は無駄にして欲しくないと思っていますし、私も無駄にしたくないと思います。

被害女性の方が「加害者に会いたくない」としっかり意思表示しているにも関わらず、強制的に会わせてしまうのは、本当に二次被害に繋がるもので、あってはならないことだと思います。

フリージャーナリスト 浜田敬子さん:
被害女性の方の詳しいインタビュー記事を読んだのですが、この加害そのものも非常にひどい、悪質です。さらに先ほど五ノ井さんが話した二次被害。上司の対応によっての二次被害という、ひどいケースだと思いました。

こういったケースがあった場合は「被害者をどう守るのか」というのを第一に考えなければいけないにもかかわらず「直接会わせる」だったりとか、もっと言えば「かばい合った」わけです。

加害男性をかばうようにして「仕事を辞めなくてもいいから」というような状況で、それを見て、さらに被害者の女性は傷ついて…。もっと言えばキャリアを諦めて、退職をせざるを得ないような状況になっている。被害者が最後に守られていないことが非常に深刻だと思います。

報道によると、自衛隊の中では管理職に対しての「ハラスメント研修」が年に1回あったそうですが、何のためにこの研修をやっていて、全くその研修が生かされていないんじゃないかと感じました。

パトリック・ハーランさん:
「セクハラ」という言葉も、30年ぐらい前に僕と同じぐらいのときに日本に上陸したものであって、当時に比べて今の方が圧倒的に改善されている。社会の認識が変わって「今回のような行動は非常識だ!」ともう断言でき…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231101-6118731)

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