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ロシア“言論統制強化” コメディアン苦境「冗談じゃない!」政府の圧力以外にも壁(2023年10月31日)
ウクライナへの侵攻以降、言論統制が強化されているロシア。その影響を大きく受けているのがコメディアンだ。「冗談じゃない!」と戦い続けるコメディアンたちの思いとは。
■コメディアンの苦労「自由に演じられない」
夜のモスクワで、人々がとある建物へと入っていく。そして、中では客たちが大笑いしていた。実は、スタンダップコメディーを楽しめる劇場なのだ。
しかし、彼らコメディアンには、ある悩みがあった。
コメディアン イワン・ガルクーショコ氏:「1年半前に大きな変化がありました。検閲です。すべて冗談で済ませられなくなってきています」
ロシアではロシア帝国・旧ソ連と抑圧されてきた市民の間で、権力者を小ばかにして笑い飛ばす文化がある。
そうした文化を継承しているのはコメディアンたちなのだが、ウクライナ侵攻以降、ロシア政府は虚偽の情報を広めることを犯罪としたため、自由に演じることができなくなったという。
コメディアン ボリス・ゼリガー氏:「政治が絡むジョークを言いたい人は、ロシアを去るケースも多いんです」
実際に隣国のジョージアへと渡り、活動を続けるコメディアンがいる。
コメディアン アリアナ・ロラエバ氏:「どうもありがとう。こんばんは」
コメディアン集団「コミグレーション」共同代表のアリアナ・ロラエバ氏は「かつて軍の信用を傷つけたとして訴えられ、罰金を科された」という。
ロラエバ氏:「私のSNSアカウント名は『ゆりかご』なんですが、訴状にはこう書いてありました。『ゆりかごはロシア軍の名誉を損した』。もし、私が事前にアカウントを『セルゲイ・ショイグ』に変えていたら、裁判はどうなっていたかしら?」
ロシアを離れたことについて、ロラエバ氏は「ロシアにいられなくなった理由はメンバーそれぞれです。兵士に動員される恐れや投獄される恐れ。みんなロシアを出た方が良かったのです」と述べた。
彼女たちのレパートリーの中でもっとも客に受けるのは、プーチン大統領をいじるネタだという。
ロラエバ氏のネタ:「ロシアの全女性の60%が、プーチン大統領とのエロチックな夢を見たという統計が出ました。60%!彼はそんな数字まで操作しているんですね!」
■プーチン大統領ネタ 身の危険も…
ロシア国内でコメディアンが活動するには、政府の圧力以外にも壁があるという。
ロシアからジョージアに逃れたコメディアン集団・コミグレーションの共同創設者イリヤ・オベチキン氏によると、「2016年ごろからプーチン大統領を題材にしたネタは演じにくくなってきていた」という。
一方で、「プーチン大統領をいじるネタに対して、観客はより耳を傾けるようになっていった」とロイター通信の取材に答えている。
しかし、観客の反応はコメディアンとしては求めていたものではなかったようだ。
モスクワでコメディアンとして活動しているボリス・ゼリガー氏は、「今、政治的なネタを扱うと『笑い』が起きることはなく、むしろ『命知らずだ!』と驚かれてしまう」と話しているという。
こうした状況下でも、ロシアのコメディアンたちが政治やプーチン大統領を題材にしたネタを発信し続ける理由について、コミグレーションのアリアナ・ロラエバ共同代表は「小さなジョークの方が早く広まる。プーチン大統領を笑いものにすることで彼を現在の地位から振り落としたい」とロイター通信に語っている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年10月31日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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