住民緊迫！建物内にクマが侵入 丸一日以上“居座り”内部映像入手(2023年10月30日)
クマによる被害が相次ぐなか、岩手では住宅の倉庫に丸一日以上“居座る”事態が発生。30日午後、捕獲されました。番組では、住民が撮影したクマの映像を独自に入手。建物内部でのクマの様子が明らかになってきました。
■住民緊迫！建物内にクマが侵入
一夜が明けた現場、大きな動きがありました。30日午後2時半すぎ、クマが捕獲されました。丸一日以上、居座り続けたクマ。その姿を捉えていました。
クマが居座った倉庫の持ち主 葛西拓也さん：「これが多分、爪痕なんじゃないかなと」
現場は、朝から緊迫したムードに包まれていました。クマが倉庫に居座ったのは岩手県奥州市。周辺ではクマが相次いで目撃されていました。
2週間前、現場付近で撮られた映像。山の斜面にクマが見えます。餌（えさ）を食べているのでしょうか。住民が声を上げ、一瞬、顔を上げるものの、その後も気にせず餌を探しています。クマの痕跡は各所に残されていました。
近隣住民：「柿の木とかに（クマが）来ている、毎日のように。植えなきゃよかった。クマにしてみれば生活圏に入っているのでは、ここら辺は」
そして29日朝、周辺の倉庫に体長1.5メートルほどのクマが侵入しました。
■丸一日以上“居座り”内部映像入手
倉庫に閉じ込められたクマの独自映像。丸々と大きなクマの背中が見えます。住民が様子を見に行った際、撮影しました。
クマが居座った倉庫の持ち主 葛西拓也さん：「最初、家の周りをうろついているのを家族が見つけて、それで『クマいた！』って叫びながら家の中に入ってきて。家の周りの壁をクマがたたいたんですよ。それから目で追っ掛けたら、倉庫の方に入っていって出てこなくなった」
近隣住民：「（クマが出たと）注意には来た。どこに逃げるか分からないから気を付けて下さいと」
■丸一日以上“居座り”30日捕獲
30日昼前、動きがありました。巨大な檻（おり）が現場に運び込まれています。
警察官：「近所の人も危ないので一回、家に避難していただいて」
そして侵入から丸一日以上経った午後3時前。捕獲の一報が入りました。
獣医師 盛岡市動物公園 辻本恒徳園長：「麻酔を吹き矢で撃って眠った」「（Q.暴れたりは？）麻酔を撃って速やかに眠ってくれてよかった」「（Q.雄なのか雌なのか？）雌でした」
岩手県奥州市農地林務課 鈴木圭史係長：「今回のクマは住宅の納屋に侵入したこともあり、今後も来る危険性があり、県と協議をして、危険性を考慮して捕殺ということで猟友会の人に危険のないところに連れて行ってもらい、捕殺という形に」
クマが居座った倉庫の持ち主 葛西拓也さん：「そっちのシャッターがゆがんでいて、爪痕らしいものもある。これが多分、爪痕なんじゃないかなと。家族が外に出た時に道路の方からクマが入ってきた。家の中に逃げ込んで、クマは反対側の倉庫の方に入っていった。また同じようなクマが来なければいいなと思うだけ。日本全国、クマがいっぱい出ているので皆さんも気を付けてもらえればと」
■猟友会監視も 親子グマ“闊歩”
週末も各地で相次いだクマの目撃情報。宮城県の住宅地。2頭のクマが住宅の敷地内を歩いています。よく見ると、防犯用の光が照らしましたが、気にする様子もなく歩き続けています。
28日の秋田の映像。親子グマでしょうか、猟友会も監視するなか、悠然と歩く2頭が見えます。その後、木に登った2頭を猟友会が爆竹で追い払いました。
■相次ぐクマ被害 89歳女性けが
人的被害も出ています。岩手県では80代女性が自宅の外のトイレに出たところを襲われました。命に別状はありませんでしたが、頭や顔を引っかかれました。クマは玄関にある柿を食べていたそうです。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
