日大への私学助成金 3年連続で「全額不交付」 異例の事態…“薬物事件”対応で判断(2023年10月24日)
薬物事件で揺れる、日本大学に対する今年度の私学助成金の不交付が23日に正式に決まった。3年連続で全額不交付という異例の事態になっている。
■不交付の理由 「内部統制が機能せず」など
日本私立学校振興・共済事業団 関係者:「日大における信頼回復に向けたスピード感が足りないなどの意見が挙がった」
23日、日本私立学校振興・共済事業団は、日大への今年度の私学助成金を全額不交付とすることを決めた。
その理由について、アメフト部の薬物事件を巡り、大学内の情報伝達や捜査機関への連絡の判断など、内部統制が機能していなかったなどとしている。
■林理事長 澤田副学長に辞任を要求か
この助成金については、先月4日、林真理子理事長が、澤田康広副学長に辞任を求めたとされるやり取りの際にも、理由として挙げられていた。
林理事長:「補助金不交付の可能性が非常に高いんですね。もし澤田先生が役員として事情聴取を受けたとマスコミに出ると、おそらく交付はいただけないんじゃないかというのが、みんなの見立てなんですけれども」
澤田副学長:「補助金をもらうために、私に辞めろということですか」
林理事長:「補助金もありますし、社会的にも許されないじゃないですか。私も社会的制裁を受けて、仕事も非常にキャンセルされてますし。講演会も延期とか言われたりしている」
澤田副学長の代理人は、辞任の求めには合理性がないなどとコメントしている。
■3年連続で全額不交付…異例の事態
一方、一連の報道に対し、日大側は「進退について、自身で判断するよう検討を促したことはあるものの、それ以上のものではない」とし、非公開を前提とする役員人事が外部に漏れたことについて、「誠に遺憾である」としている。
また、2020年度にはおよそ90億円だった私学助成金が、3年連続で全額不交付になるという異例の事態。これを受け、日大側は23日にこうコメントを出した。
日大のコメント:「管理運営体制の正常化への阻害要因を明らかにし、体制を再構築し、社会から信頼され選ばれる教育機関として再起できるよう誠心誠意、努力してまいる所存です」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年10月24日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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