凶暴クマ…秋田 1日だけで6人襲撃 マタギの頭領が感じた…例年にない“特徴”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月20日)

凶暴クマ…秋田 1日だけで6人襲撃 マタギの頭領が感じた…例年にない“特徴”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月20日)

凶暴クマ…秋田 1日だけで6人襲撃 マタギの頭領が感じた…例年にない“特徴”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月20日)

 クマが人を襲う被害が相次いでいます。19日、秋田では通学中の高校生ら6人がクマに襲われてけがをしました。また、岩手ではキノコ狩りをしていた高齢の夫婦がクマに襲われて女性が亡くなりました。

■相次ぐクマ被害…住人たちの“気になる点”

 建物の窓際を動き回る黒い影。秋田県由利本荘市で撮影されたのは、病院内を駆け回る一匹の子グマです。

 近くでクマの目撃情報があり、警察官がパトロールをしていたところ子グマを発見。子グマがこれ以上院内に侵入しないよう、エントランスの自動扉の電源を切って隔離し、周囲は規制線で封鎖されました。

 事件発生からおよそ2時間半後、県と市の職員により捕獲。けが人はおらず、入院患者への影響もなかったといいます。

 全国各地で相次ぐ人を襲うクマ。全国で最も人身被害が多い秋田県では19日、異様な雰囲気に包まれていました。

 町の中心部に位置するJAでは、クマが扉のガラスに衝突し、逃走しました。ガラスは散乱し、周囲にはクマの痕跡が残されていました。

 JA秋田たかのす 成田司支店長:「今年クマの出没が多くて。秋田市にも出ているので、この辺に出てもまあ、おかしくないのかなとも思った。でも、まさかと思いました」「(Q.窓ガラス割られるとか想定外ですものね)山に行く時は、鈴を付けたりとか、そういう感じで対策はする。普段はそんなに(窓ガラス割られることを)考えたこともない」

 この前後には、人が襲われる被害も発生。それも、1件だけではありませんでした。

 警察などによると、午前6時40分ごろ、JAからおよそ500メートルほど離れた小学校で80代の女性2人がクマに襲われ、けがをしました。事件後、被害者の女性を発見した近隣住民は、次のように話します。

 近隣住民:「この辺で女性の方がしゃがんでいて」「(Q.倒れている状況?)倒れているわけでもないけど、ひざをついて助けを呼んでいたみたいで、マスクも真っ赤に血だらけになってて。後ろから襲われたみたい」

 その20分後には、近くのバス停付近で女子高校生と80代の女性がクマに襲われます。さらに、午前11時ごろ、女性たちが襲われた同じバス停付近で60代の男性がクマに襲われてけがをしました。

 わずか半径500メートルの中で、起きたクマの連続襲撃。襲い掛かったクマは1頭とみられ、山の方へ逃げました。

 近隣住民:「町中にクマ出るの?山ではなく?怖いね」「一歩も外に出るのが怖くて、友達のところに引っ込んでます」

 また、夜には同じ北秋田市内で、下校中の女子中学生がクマに襲われ頭などにけがをし、北秋田市内だけで、19日の一日で6人がクマに襲われました。

 秋田県では今年度52件の人身被害が発生。これは去年の8倍以上にも上ります。

 取材を進めていくと、住人たちは“気になる点”があると話していました。

 近隣住民:「(Q.朝は大騒ぎ?)大騒ぎ、家から出ないんだもの。そこらへん(朝から被害が出ること)は、まだ私がたは、ちょっと考えられない」

 被害が起きた52件中、半数以上の28件が午前中に発生。そのうち、17件は午前5時~午前7時と、明け方が多いことが分かります。

 秋田魁新報の配達店では、朝方に頻発する被害を受け、一時、市内西部で暗いうちの配達を中止に。現在もクマよけのため、鈴など音が出るものを付け、安全に配慮し配達する対策を講じています。

■今年のクマには…例年にない“特徴”

 また、9日に秋田市で起きた被害にも“気になる点”がありました。

 キャンプ場に現れ、栗の木を食い荒らしていた3頭の親子グマ。通報を受け、駆け付けた猟師が木に登っていたクマに向け発砲したところ、木から下りて猟師に反撃してきたといいます。

 太平山リゾート公園キャンプ場 目撃したスタッフ:「普段、クマは人間を怖いといいますか、見てもすぐその場からいなくなるんですけども、改めてクマの恐ろしさといいますか、まざまざと実感しました」

 秋田県の自然保護課は「クマは臆病な性格で、人間の存在に気づけば向こうから遭遇を避ける」と呼び掛けていました。

 しかし“立て続けに5人を襲撃”“発砲後に反撃”など、これまででは考えられない行動をするクマ。

 北秋田市内でマタギの頭領を務める鈴木英雄さんは、今年のクマには例年にない“特徴”があるといいます。

 マタギ 鈴木英雄さん:「去年、木の実がいっぱいなったので、(クマの)子どもがたくさん生まれた」

 4日、美郷町で目撃されたクマをはじめ、今年は各地で親子グマが目撃されています。

 鈴木さん:「(今年は)気候のせいか、ずっと9月以降は暖かすぎて木の実が全然実らなかったんですよ」

 人里の食べ物を狙った親グマが人を見かけると、子グマを守ろうと“異常な攻撃性”を見せるといいます。

 鈴木さん:「子どもに対してすごく敏感に、自分が逃げても子どもに何かあるとばーっと来て、とんでもない大けがをさせられる。異常事態でもあるし、非常事態でもあるんじゃないかと」

(「羽鳥慎一モーニングショー」2023年10月20日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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