「怖い」2メートルの塀を飛び越えたか クマに襲われ?79歳女性死亡(2023年10月18日)

「怖い」2メートルの塀を飛び越えたか クマに襲われ?79歳女性死亡(2023年10月18日)

「怖い」2メートルの塀を飛び越えたか クマに襲われ?79歳女性死亡(2023年10月18日)

 小学校で見つかった親子とみられるクマ3頭の足跡です。周辺では17日夜、クマに襲われたとみられる70代の女性が自宅の敷地内で死亡しているのが見つかっていて、街に今、衝撃が走っています。

■クマに襲われ?79歳女性死亡

 18日の富山市。住宅街も近い小学校の隣でクマの足跡が見つかりました。また、登校時間が終わった後、小学校の校庭でも長く伸びるクマの足跡が確認されたのです。その数からクマは3頭で、親子とみられるといいます。

 周辺では17日、クマに襲われたとみられる女性が死亡しました。午後9時前に110番通報がありました。

 110番通報:「(きのう)午後6時ごろから妻がいない」

 駆け付けた警察官が住宅の敷地内に倒れる妻の遺体を発見。警察によりますと、頭部とあごに切り傷があったといいます。近くにはクマの足跡があったそうです。

 さらに通報の後、驚くべきことが起きていました。

■街徘徊(はいかい)か 遺体発見前に車と衝突

 クマが車と衝突したのです。クマは車に傷を付け、そのまま逃げて行ったといいます。この衝突でけが人はいませんでした。

 70代女性を襲い、車に衝突。小学校などを歩いた街中にはクマの痕跡が多く残っているのです。こうした事態を受け、夜明けとともに地域でパトロールが行われました。

 警察もクマよけとみられる鈴を付けています。

■「怖い」2メートルの塀 飛び越えたか

 保護者:「怖いというのが率直な意見です」

 取材を進めると、さらにクマの目撃情報がでてきました。

 熊野校下防犯組合連合会 堀江貞夫会長:「これです。爪(痕)あります」

 なんと、クマは2メートルほどの塀を飛び越えて行ったというのです。クマは一体、どこに行ったのか…。

 専門家は、まだ人里にいる可能性を指摘。人々が気付かない意外な場所に潜んでいる可能性があるというのです。

■住宅の庭で「やぶに潜む可能性」

 富山市でクマに襲われたとみられる女性が死亡。17日夕方、周辺ではクマの目撃が相次いでいました。

 熊野校下防犯組合連合会 堀江貞夫会長:「(クマが)この近所4件ほど渡り歩いて結局、ここの塀の所から飛び出してきたと。たやすいですよ、これくらいなら。全然問題ない。大人のクマだったら、このぐらい完全に上がる」

 クマは2メートルほどの塀を飛び越え、走って行ったといいます。先週も現場から約2.5キロの場所で別の女性が襲われて重傷となるなど、富山県では10月のクマの出没件数が17日までで114件と、すでに去年の10月の1カ月の22件の約5倍に上っています。

 富山県自然博物園 ねいの里 野生鳥獣対策推進員 間宮寿頼さん:「(クマが)人の住んでる地域に出没するのは暗い時間、あるいは薄暗い時間です。そういう時間に活動してる状況。特にいま出没している地域は、割合大きなお宅が多く庭も広い。そういう所にやぶがあったりで、そういう所に潜んでいる場合も考えられる」

 専門家は、こう指摘します。

 富山県自然博物園 ねいの里 野生鳥獣対策推進員 間宮寿頼さん:「誘因物になる柿の実、食べ物ですね。誘因物の除去と(クマが)身を潜めるやぶの刈り払いをすることによって、できるだけその地域で(クマが)滞在しにくい環境を作るのが重要」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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