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【報ステ解説】「それでもハマスをせん滅できない」ガザ地区“大規模侵攻”目前か(2023年10月13日)
イスラエル軍が、イスラム組織『ハマス』が実効支配するガザ地区の住民に、退避通告を出しました。大規模な地上侵攻が、目前に迫っているとみられます。
東京大学・中東地域研究センターの鈴木啓之特任准教授に聞きます。鈴木特任准教授は、エルサレムに滞在して、パレスチナ住民へのボランティア活動をしていた経験もあります。
(Q.ガザ地区の現状をどう受け止めていますか)
鈴木特任准教授:「ガザでは、表に出てくるものだけでも、自殺が多いという話があります。人生の展望が見えない人々が暮らしている。外の世界と隔絶したところです。そこに生きている人々が今、命の危険にさらされています。自分の命が尽きてしまうかもしれない。それくらい苛烈な攻撃が来ることを恐れながら、暮らしている状態です。例えば、現在18歳の若者を想像した場合、これまでに5回、大きな戦争を経験しています。外の世界を夢見る一方で、職が得られるかも分からない。そうした若者たちが多く暮らしています」
(Q.ガザ地区に住む人たちにとって、ハマスはどんな存在ですか)
鈴木特任准教授:「ハマスは秘密結社ではありません。武装組織としての性格もありますが、福祉組織・政党としての性格も持っています。市民行政に関わるなど、ガザの日常生活で普通に目にする存在です。ハマスを支持する人にとっては“頼れる存在”と言えます。実力行使を伴って、自分たちのために戦ってくれると。一方で、ハマスに批判的な人々もいることを忘れてはいけません。この人たちにとって、ハマスが見せる顔は、暴力装置としての“恐れる対象”です。ハマスは今回、後先考えないような形で、民間人を巻き込んで、イスラエルに大きな攻撃を仕掛けました。これに対して、批判をする人がいることを忘れてはいけないと思います」
(Q.ハマスは、これからどう抵抗していくのでしょうか)
鈴木特任准教授:「ハマスのせん滅が成功するかどうかに対して、私は疑問を持っています。ハマスの政治指導部の幹部は、トルコなどガザの外と往来しながら活動しています。今回、ハマスが軍事的に敗北したとしても、組織としては何らかの形で残るだろうと。ガザ地区内部に関しても、それは同じです。住民の間に潜んでいるハマスのメンバーを全て摘発・殺害ができるとは思えません。ハマスという組織が残るのを、イスラエルがどこまで許容できるのか。そこが、今回の落としどころの大きなカギになると思います」
ガザ地区周辺にはハマスを支持する国々もあります。シリアのアサド政権やイランは、ハマス支持の立場です。レバノンには“イスラエル滅亡”を掲げる、イスラム教シーア派組織『ヒズボラ』が拠点を置いています。
(Q.イスラエルがガザ地区の北部を壊滅的な状態にした場合、シリア、レバノンなど周辺諸国はどう動くと思いますか)
鈴木特任准教授:「イスラエルの行動に対して、非常に批判を向けることは間違いありません。ただ、それが行動を伴って出てくるのかは、注目すべきポイントだと思います。イスラエル領に対して、レバノンから飛翔物が発射されたという報道もあります。今のところ、国家同士の争いに発展していませんが、ガザ地区でのイスラエルによる軍事行動の規模・時間によっては、イスラエルの北部地域、さらにはヨルダン川西域などで情勢が不安定化する可能性が否定できません」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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