白昼騒然…東北新幹線内で薬品漏れ 持ち主?「スーツびりびり」乗客ら6人けが(2023年10月9日)

白昼騒然…東北新幹線内で薬品漏れ 持ち主?「スーツびりびり」乗客ら6人けが(2023年10月9日)

白昼騒然…東北新幹線内で薬品漏れ 持ち主?「スーツびりびり」乗客ら6人けが(2023年10月9日)

 JR新青森発東京行きの東北新幹線が仙台駅に到着したところ、薬品から漏れた液体を触るなどして6人がけがをしました。居合わせた乗客が取材に応じ、混乱する車内の一部始終を語りました。

■白昼騒然 JR仙台駅 相次ぐ搬送

 JR仙台駅は騒然としました。9日午後0時半すぎ、駅に30台以上の消防車が駆け付けています。

 救急隊:「1人エレベーター前まで搬送しています。歩けるには歩けるんですが…」

 隊員は首からマスクを下げ、ボンベを背負って救助活動を行っています。担架に乗せられ、次々と運ばれていく人々。

 駅のホームはさらなる混乱に包まれていました。東北新幹線のドアは開いたままです。オレンジの服を着た隊員はここでもボンベを背負っています。そのそばを駅員が慌ただしく走っています。この新幹線から降りようと乗客は出口を目指しています。一体、何が起きたのでしょうか。この新幹線に乗り合わせていた女性は。

 同じ新幹線に乗っていた人:「ちょうど仙台駅に入るところで突然、新幹線が止まった。10分弱くらい、新幹線のドアが開かないみたいな状況だった。待っていたら具合が悪い人がいて、煙が出ているということで何人か逃げたり、騒然とした様子になった」

■白い煙が…新幹線で薬品漏れ?

 煙が出る様子を捉えた映像があります。ドアから空に向かって白い煙が上がっています。近くで見ると、黒いかばんのようなものから煙が出ているように見えます。

 同じ新幹線に乗っていた人:「降りた後に7号車の方に行ってみたら、かなり煙が見えていて、薬品が入っているといわれている黒いバッグもそこで見えました」

 乗客から消防に通報があったのは正午すぎのことでした。

 乗客からの通報:「車内で液体のようなものを触り、やけどをした子どもがいる」

 薬品によるやけどなどで5歳の男の子を含む6人がけがをして病院に運ばれました。警察によると、乗客の男性が持ち込んだバッグから薬品が漏れたといいます。

■薬品漏れ?「試薬の酸が爆発」

 触るとやけどをする薬品とは、どんなものなのでしょうか。それを所持していた人物に接触したという乗客がいました。

 同じ新幹線に乗っていた人:「ちょうど自動扉の前、開いちゃうくらいの所に皆並んでいて、トイレだと思うが、男性が出てきて『試薬の酸が爆発したから駅員さんを呼んで下さい』って。皆『えーっ』てなっちゃって『試薬の酸なので、安全なものなので大丈夫です』みたいな」

 8号車に乗っていた女性は仙台駅で降りようとデッキで待っていると、トイレからスーツ姿の男性が出てきたといいます。男性は「試薬の酸が爆発した」などと謝罪し、続けてこう話したといいます。

■薬の持ち主?「スーツびりびり」

 同じ新幹線に乗っていた人:「『酸なんで大丈夫です』って言っていたのに、だんだん『試薬の硫酸なんで大丈夫です』みたいになって、皆大丈夫じゃないじゃんってなって。スーツで足元がびりびりに破けてたんで、そうしたら7号車の方たちが『臭いがする』って言い始めて」

 JR東日本の規定によると、硫酸は少量を密閉容器に入れていれば、持ち込むことができるそうです。警察から事情を聴かれている男性が持ち込んでいた薬品が硫酸なのか、車内で何をしていたのか、現時点では分かっていません。

 この薬品とは一体何なのか、なぜ新幹線に持ち込まれたのか、けが人にはやけどのような症状があることが分かってきました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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