対ロシアのカードは 欧米は追加の経済制裁

対ロシアのカードは 欧米は追加の経済制裁

対ロシアのカードは 欧米は追加の経済制裁

ウクライナ侵攻を進めるロシアのプーチン大統領。現状、武力という選択肢を示していない欧米が切ったのは、追加の経済制裁というカードです。

バイデン大統領
「プーチンが侵略者だ。プーチンが戦争を選んだ。そして今、プーチンと彼の国がその責任を背負うことになる」

アメリカが発表した新たな制裁では、ロシア最大の銀行を含む5つの金融機関を対象にアメリカ国内の資産を凍結するほか、半導体などハイテク部品の輸出を大幅に制限。

ただ、最も打撃を与えるとされる銀行間の国際的な決済ネットワークからの排除や、プーチン氏個人への制裁は見送られています。

EU=ヨーロッパ連合も緊急首脳会議を開催。

EU フォンデアライエン委員長
「(追加制裁は)ロシアの経済と政治エリートたちに最大級の影響を与えるものになる」

ロシアに対し、金融やエネルギー、運輸部門や、軍事転用可能な製品などを対象にした追加制裁を科すことで合意しました。ただEUの中でもロシアとの経済的な関わりによって温度差があり、どのレベルの制裁で合意できたのか、細かい内容はまだ明らかになっていません。

イギリスも▼ロシア第2の銀行の資産凍結、▼ロシア主要企業によるイギリスでの資金調達を禁じるなどの追加制裁を発表しています。

一方、国連の動きは。
「ロシアによる侵略を最も強い言葉で非難する」

JNNは、アメリカ政府が国連安全保障理事会に提出する決議案を入手。ロシアに対して武力行使を直ちに停止し、「無条件かつ完全な軍の即時撤退」を求めています。

決議案は25日に採決されますが常任理事国であるロシアが「拒否権」を発動するのは確実です。
(25日17:40)

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