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50キロ以上離れた場所で発見されたことも…認知症の夫が徘徊「いつもけがをしてくる」 行方不明の高齢者保護の対策は“オレンジシール”|TBS NEWS DIG
シリーズ「現場から、」。きょうは“消える高齢者”問題です。高齢者が日本の人口の3割に迫る中、認知症による高齢者の行方不明が年々増加し、社会問題となっています。
静岡県磐田市に住む細谷正行さん(87)。5年ほど前に認知症を発症しました。二人で暮らす妻の佐智子さん(84)が介護をしています。
認知症を患っていますが、足腰は健康。少し聞き取りづらい時もありますが、人と話すことが大好きです。
しかし、正行さんには深刻な「徘徊」の症状があります。佐智子さんに何も告げず、家の外に出た正行さん。
細谷正行さん
「(Q.どちらに行かれるんですか?)友達の…」
そのまま出かけていってしまいました。夫がいなくなったことに気付いた佐智子さんが呼び止めます。
正行さんはこれまでに10回ほど行方不明になったといいます。自転車で出かけ、50キロ以上離れた場所で発見されたこともあったそうです。
佐智子さん
「いつもけがをしてくるんです。急ブレーキをかけて、(ハンドルを)握ったまま前のめりに転がるから、顔とか手をすりむいてくる」
警察庁によりますと、去年1年間に警察に届け出があった認知症の行方不明者の数は全国でおよそ1万9000人。統計を取り始めた10年前に比べると倍増しています。
静岡県内でも去年1年間で283人が認知症により行方不明に。増加傾向にあり、今年に入ってから7か月間ですでに195人が行方不明となり、そのうち12人が死亡後に見つかっています。認知症によって行方不明になった高齢者をいち早く保護するために行政も対策を講じています。
磐田市 高齢者支援課 寺田亜矢さん
「こちらのオレンジシールを配布しています。洋服、靴のかかとなどに貼って使います」
オレンジシールは、行方不明になる恐れがある人の情報を自治体が番号に紐付けて登録することから始まります。実際に行方不明になった場合は、番号に基づき自治体から住民に行方不明者の情報が発信される仕組みです。
磐田市 高齢者支援課 寺田亜矢さん
「周りで見守ってくださる市民の方にも、オレンジシールの存在を知っていただくことで普及していくと思う」
増え続ける認知症による行方不明者。高齢化社会を生きる私たちが今、向き合わなければいけない社会問題です。
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