夜の渋谷「光と影」メガネ店に訪日客殺到のワケ 深夜の巡回にラップで暴言…逮捕者も(2023年9月18日)

夜の渋谷「光と影」メガネ店に訪日客殺到のワケ 深夜の巡回にラップで暴言…逮捕者も(2023年9月18日)

夜の渋谷「光と影」メガネ店に訪日客殺到のワケ 深夜の巡回にラップで暴言…逮捕者も(2023年9月18日)

「ハロウィンに来ないで」という区長の訴えが波紋を広げる渋谷。
番組が“夜の渋谷”を取材すると、インバウンド復活で盛り上がる一方、混乱の実態も見えてきました。

▽“渋谷最大の祭り”SHIBUYA109にみこし集結
(佐々木一真アナウンサー)「渋谷109前、御覧のようにものすごい熱気に包まれています。渋谷最大のお祭りがことしは4年ぶりに復活しています。」
「ここ渋谷はインバウンドの人気旅行先1位ということもありまして、沿道では外国人観光客も熱い視線を送っています。」
(イスラエルからの観光客)「何これ?みこし?」
(ドイツからの観光客)「たまたま渋谷に来て」
(佐々木一真アナウンサー)「ラッキーですね」
(ドイツからの観光客)「こんなの見られてラッキー!」
夜の帳が下りても渋谷の喧騒は収まりません。

▽“夜の渋谷”メガネ店に外国人客殺到のワケ
外国人観光客の姿は、こんなところにも―。
(台湾からの観光客)「それは緑色ですか。やはり茶色にします。」
(店員)「茶色ですね。分かりました。」
大手メガネチェーン「JINS」の渋谷店では、客の半数以上を外国人が占める日もあると言います。
(アメリカからの観光客)「いいよ、似合うよ。」
アメリカ・テキサスから来た、こちらのカップルは、この日、日本に到着したばかりだと言います。
(店員)「来てくださり、ありがとうございます。」
(アメリカからの観光客)「(日本での)初めてのアクティビティーです。」
(アメリカからの観光客)「TikTokを見て人気のメガネ店だと知りました。当日仕上がると。値段も手ごろで。アメリカは高い。」
日本のメガネは、安くて、早くて、種類も多く、外国人に人気だと言います。こちらでは、さらにメガネが完成するまでの待ち時間、渋谷の夜を楽しんでもらうサービスも始めました。
(店員)「メガネ拭きなのですが、渋谷の観光スポットの地図になっています。」               
QRコードを読み取ることで、30分で回れる観光コースの案内や、お店の割引など、特典を受けることもできます。
2人は、メガネ拭きを手に、さっそく夜の渋谷の街へ。
(株式会社ジンズ販促部門 真崎勇人さん)「夜の過ごし方にすごく悩まれている海外の方がいらっしゃるということだったので、これからどんどん盛り上がっていく観光に関して少し寄与できたらというのは考えていました。」
(店員)「お待たせしました。あなたのケースとメガネです。」
メガネを受け取った後、向かった先は―。
(アメリカからの観光客)「刺身、からあげ…」
夜の街歩き中に見つけ、気になっていた居酒屋でした。
「かんぱーい!」
さらなるインバウンド消費の拡大。カギを握るのは、“ナイトタイムエコノミー”=“夜の経済活動”です。
それは、エンタメの世界でも―。夜になって、続々と外国人が集まってきた、こちら。去年オープンした「スタンダップコメディー」の劇場です。
(東京コメディバー BJフォックス代表)「レディース・アンド・ジェントルメン!“トウキョーコメディバー”へようこそ。」
マイク一本で、ステージに立ち、時には皮肉を交え、笑いを取ります。
(東京コメディバー BJフォックス代表)「僕は日本が好きなので、日本を批判したいわけではないが、一つだけ、夏が暑すぎる。あまりに暑すぎる。信じられないよ!おかげで携帯も触れないんだぜ!?」
「日本あるある」も、盛り込んでのショー。週末の多い日には、60人ほどの外国人で劇場が埋まると言います。
(オーストラリアからの観光客)「私たちはどこに行ってもコメディーを見に行くんです。」
(東京コメディバー BJフォックス代表)「飲み(飲食店)はいっぱいあるんですけど、観光客はどうすればいいかよくわからない。そういう英語で日本を体験できるような楽しみ方があった方がいいと思ってこの店をオープンしました。」

▽パトロール隊に暴行…“夜の渋谷”実態は
一方で、渋谷区では、迷惑路上飲みが問題に…
(佐々木一真アナウンサー)「午後10時すぎの渋谷センター街です。今、道の真ん中で路上飲酒をしている人がいるということで指導員が注意をしています。」
「こちらの方は座り込んでしまっていますね。足元にはお酒の缶も見られます。」
「こちらの男性は飲みすぎてしまったんでしょうか、コンビニエンスストアの前で裸足で眠ってしまっています。今指導員が声をかけていますね。」
渋谷区は先月、「迷惑路上飲酒ゼロ宣言」を発表、深夜のパトロールを始めました。
(パトロール隊)「すみません、ゴミのポイ捨てだけは気を付けるようにご協力お願いします。」
インバウンド復活の影響でしょうか…路上飲酒の注意件数は、日本人よりも外国人が多い日が続いているといいます。
Q. アルコールですか?
(アメリカ人)「ポカリスエットとウォッカです。」
Q. アメリカでは路上でお酒を飲めますか?
「ダメです。皆、日本に来て渋谷で飲みたいと思っています。」
(佐々木一真アナウンサー)「昼間は人気の写真撮影スポットとなっているハチ公像ですけれども、周辺にはこのようにお酒の缶が散乱しています。」
増え続ける“路上飲み”に居酒屋の店長は…
「確かに、すごいゴミ…」
(居酒屋店長)「あそこまとめてあるんですけど、結構多いですね。ネズミもね、すごいんですよ、この辺すごくて…」
この状況に危機感を覚えた渋谷区長は、ハロウィン前後の6日間、渋谷駅周辺の公共の場での飲酒禁止を発表したのです。迷惑行為は他にも…
午前1時半、大音量で歌う3人組に、パトロール隊が近づくと…
再三に渡って、注意しますが…
リズムに乗って歌いながら、指導員を軽く押します。指導員がマイクのコードを抜いたその時…
「何だおりゃ!」
右足で蹴りを入れ、両手で胸を押しました。
(指導員)「手出した方が悪いに決まっているだろ」
「おめえも手出してるだろ、おめえも手出してるやんけコラッ」
20代の男は、暴行の疑いで逮捕され、渋谷署へ連行されて行きました。
Q. 来月にはハロウィンもあるが?
(指導員)「やっぱりこういった体験して、路上飲酒される方がいることを考えると、これは根気よく続けるしかない。」

9月17日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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