外国人観光客「自己責任でしょ」登山シーズン終了後に…閉鎖くぐり抜け富士登山(2023年9月15日)
静岡県・山梨県は今月10日、シーズン終了に伴い、富士山山頂に通じる4つの登山道を閉鎖しました。しかし、平然とすり抜けていく外国人観光客が後を絶ちません。
志水保友ディレクター:「5合目から徒歩で20分ほど歩いた登山道の入り口です。看板には9月11日から冬季閉鎖と表記されています。さらに奥にはバリケードがしかれ、通行できないようになっています」「今、男性がバリケードの前まで歩いていっています。向こう側に進めないか様子を探っているようです」
ドイツからの観光客:「(Q.登山道は封鎖されましたよ)まだ雪はないので大丈夫だろう。封鎖されたのは4日前だし、まだ登れると思う」
その時でした。
志水保友ディレクター:「塀をくぐり抜けて中に入っていってしまいました」
通行止めの登山道を登ることは道路法違反で、6カ月以下の懲役、または30万円以下の罰金を科される可能性もあります。なぜ、そこまでして登るのか。バリケードをすり抜けてから3時間半後、戻ってきた人に話を聞きました。
戻ってきた人:「(Q.富士山の登山道は閉鎖中なのに、なぜ登ったのか)確かに閉鎖されているが、上るのは自己責任でしょう」
“自己責任”と言いますが、富士山の天候は急変しやすいことで知られ、遭難の危険が高い山の一つです。7月と8月の全国の遭難者を見ても、富士山が最も多く、登山シーズン終了後は、リスクもなおさらです。実際、12日には、足がけいれんして動けなくなった、愛知県在住の男性(46)が救助され、救急搬送されたばかりです。
15日の山頂付近の気温は約8度とのデータもありましたが、Tシャツに短パン姿で山頂まで登山したという男性もいました。
山頂まで登山したという男性:「(Q.寒くなかった)いいえ、全く。(Q.遭難の危険を感じないのか)みんな登ってたよ、一列になって」
山梨県の担当者によれば、こうした外国人観光客は世界遺産に登録されてから増加していて、日本人よりも安易な気持ちで登山している人が多いといいます。地元の人はこう呼び掛けます。
『富士山五合目観光協会』小佐野昇一会長:「9月10日を過ぎると、頂上ではつららができたり、本当に冬山に近い状況がすぐそこまで来ている。富士山もまだ夏山じゃないかという人もいるが、ぜひそこは切り替えていただいて、ここから先はもう冬山に近いと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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