富士山“軽装弾丸登山”遭難「迷った。寒い」ルート外れ直線的に山頂狙い…外国人保護【もっと知りたい!】(2023年9月6日)

富士山“軽装弾丸登山”遭難「迷った。寒い」ルート外れ直線的に山頂狙い…外国人保護【もっと知りたい!】(2023年9月6日)

富士山“軽装弾丸登山”遭難「迷った。寒い」ルート外れ直線的に山頂狙い…外国人保護【もっと知りたい!】(2023年9月6日)

 弾丸登山をして行方不明になっていた外国人観光客が救助された瞬間をカメラが捉えました。

■外国人登山客 軽装での富士登山

 閉山が次の日曜日の10日に迫った富士山。先月31日も、多くの外国人登山客でにぎわっていました。

 外国人登山客:「(Q.登山靴は持っている?)いや、一番適したスニーカーを履くことにした」「この靴、穴が開いている。でも、大丈夫だと願う」

 目立ったのは、富士登山にはふさわしくない軽装の人々です。

 外国人登山客:「(Q.ショルダーバッグはつらいのでは?)疲れた。イッツ ア ミステイク。左にしたり、右にしたりしている。でも、ちょっと痛い」

 なかには、Tシャツや短パン、サンダル姿で登山を始める外国人もいました。

■軽装にルート外れた登山者 認識の甘さ
 
 こうした認識の甘さが、危険な事態を招くケースもあります。

 山岳救助隊員:「そこまで行って、そこから下と上で分かれて…」

 5人の山岳救助隊に加え、ヘリコプターも出動して行われた5日の捜索。行方が分からなくなっていたのは、メキシコ人大学生(18)と一緒に富士山を登っていたアメリカ人男性(19)です。

 捜索開始からおよそ2時間がたった5日午前9時半ごろ、4合目付近を歩いているところを上空から発見され、無事保護されました。

 宿泊せず夜通しで山頂を目指す、いわゆる“弾丸登山”をしようとしていた2人。救助要請が入ったのは、4日午前4時半すぎでした。

 メキシコ人大学生(18):「けがはないが、迷った。寒い」

 その後、メキシコ人大学生は12時間かけて自力で下山しましたが、一緒にいたアメリカ人の友人を濃い霧のなか見失ったといいます。

 2人は軽装だったうえ、正規のルートを外れて直線的に山頂を目指していたということです。

■「山頂近くの天候に要注意」地元ガイド団体

 弾丸登山は高山病などで体調を崩し、救護所に運ばれる割合が1泊した場合の14倍にも上るとされます。

 コロナ禍の規制が解除された今年、弾丸登山する人が増えています。

 弾丸登山の大学生:「山小屋の予約が取れなくて。ぶっちゃけ弾丸です。頂上で(日の出)を見たいなと]

 地元のガイド団体は、特にこの時期は山頂付近の天気に注意が必要だと話します。

 富士宮口ガイド組合 水本俊輔代表:「9月に入ると極端に気温が下がり始めるし、天候が荒れるというのが富士山の9月のコンディション」

 おととしのこの時期には、山頂付近で積雪も見られました。

 水本代表:「そういうコンディションで登っていると、低体温症というのが一番危惧される。低体温症になった状態で、行動するのは不可能に近い。これから最後、残り少ないが、装備や計画、心構えをしっかりしてから登るようにお願いしたい」

(「グッド!モーニング」2023年9月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事